【 カイザー・ワゴニアとは 】
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ワゴニアは1963年から1991年までの約30年近く生産された歴史のある車です。
最初に「カイザー社」から販売されたワゴニアは、その後に「AMC社」「クライスラー(ジープ)社」へと製造会社が変わって行きます。
すなわち「カイザー社」は販売当初から1970年まで生産を行った、ワゴニアの祖先という事になります。
基本的な構造こそ、どの年代も大きな違いはありませんが、エクステリアやインテリア面では各年代によって大きな違いがあります。
カイザーワゴニアの特徴は、やはり丸型ヘッドライトと個性的なフロントグリル、そしてメタルチックな内装です。
後期型の樹脂・プラスチックの内装と異なり重厚かつクラシカルな雰囲気が唯一無二の存在です。
【 当車について 】
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車検証にも記されている通り、昭和43年(1968年)製造モデルを平成16年(2004年)に並行輸入された車両です。
その後、アメ車専門ショップにて平成20年(2008年)にエンジン・ミッションをのせ換え公認車検を取得されています。
その時のレストアの様子が当時のショップブログに掲載されていましたが(私も個人的に拝見していました)現在はショップのホームページ等が一新されているため、残念ながら検索する事はできませんでした。
エンジン・ミッションは、1991年最終型のワゴニアのものに換装されています。
排ガス規制のNOx ・ PMも適合していますので、全国どこでも登録が可能です。
種別は、自家用普通貨物登録(最大積載400kg)の1ナンバーで経済的です。
【 エクステリア 】
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・リペイントされていると思われる外装は年式のわりにはキレイな状態だと思います。
・ボンネットフロント部分に2センチ位の塗装の欠けがあります。
・左前側面に1センチ位の塗装の欠けがあります。
・右前ドアの下部に塗装の浮きがあります。
・右前側面に3センチ位の塗装のクラックがあります。
・ルーフキャリアを外した部分の穴補修跡があります。
・ルーフに5センチ位の塗装のクラックがあります。
・フロントバンパーのメッキ部分に一部剥がれがあります。
・その他、所々に塗装のヤレ・小キズ・サビ箇所があります。
・アンテナは電動式が付いています(動作確認済み)
・希少パーツのリアル−フウイングが付いています。
・センターホイールキャップにホワイトリボンタイヤがオシャレです。
・センターキャップの他にフルホイールキャップ(4枚)もあります。
【 インテリア 】
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・初期型ならではのエレガントさが漂うオシャレなインテリアです。
・社外のタコメーターが追加されています。
・3連の(OIL、VOLTS、WATER)メーターが追加されています。
・エンジンスタートはプッシュボタン式に改装されています。
・リアゲートガラスは運転席からスイッチで電動開閉します。
・ラジオアンテナも電動で上下します。
・前後のベンチシートはヤブレも無く良い状態です。
(前オーナーは特注ビニールカバーを付けていました)
・天井もヤブレ等はありません。
・クーラーがダッシュボードセンターにビルトインされています。
・USB対応のCDラジオが目立たない所に設置されています。
・ETCも装備されています。
【 エンジン・機関 】
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・エンジンは最終型の5.9リッターV8 360に換装されています。
・ミッションも同じく最終型の物に換装されています。
・エンジン・ミッション共に現在は不具合も無く普通に乗れます。
・クーラーも装備されています。
・前オーナーがブレーキマスターバックを新品交換したためブレーキが効きすぎる状態です。
・前オーナーは慣れてそのまま乗ってましたが適切な能力の物に交換した方が乗り易いと思います。
・現代の交通事情にも無理なく対応できる状態に仕上がっています。
【 オーナーからのコメント 】
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全長5m以下、幅2m以下、高さ2m以下と、アメ車のわりには小さく扱い易いサイズです。
特徴あるデザインが美しく(個人的感想)注目される車です。
50年前の旧車ではありますが、普段使いもできる仕様に仕上がっていますので、飾って置くよりガンガン乗ってもらいたい車です。
後期型の外装がウッドデカールのワゴニアは見かける事はありますが、初期型のカイザーワゴニアはめったに出会う事がありません。
それに運転していても優雅な気分になる内装は、まさに唯一無二の存在です。
車は東京都東村山市にあります。
個人ですので消費税はかかりませんが、自動車税の月割りとリサイクル料のご負担をよろしくお願いします。