こちらのお車はザ・レア車のパンサー カリスタです。

パンサー・ウェストウインズ社はロールスロイスのコーチビルダーで有名なロバート・ジャンケル社のロバート・ジャンケルが1972年に創業したイギリスのメーカーで、後に韓国人実業家に買収された後に雙龍自動車に吸収されたメーカーです。

雙龍自動車でもカリスタを生産していたようですが現在は生産終了となっております。

カリスタは当時の主力車種リマの改良型で主にＦＲＰボディが総アルミボディに変更されたのが特徴です。エンジンはフォードのケルン・エンジン(ドイツケルン工場製)OHV　V6　2.8Ｌでミッションもフォード製の３速ATです。パワートレインがフォード製なので故障も少なく頑丈で、同様のパワートレインを積むフォード車はグラナダやタウナスなど沢山あるので部品の供給には心配ないそうです。古いアメリカ製のATは変速時のシフトショックが大きくなりがちですが、こちらのお車は極めてスムーズで気になりませんでした。因みにブレーキは前輪ディスクブレーキ、後輪ドラムブレーキです。

現オーナー様は行きつけの整備工場でメンテナンスをしていたこちらのお車を昔から見ていて、一度は乗ってみたいと常々思っておられたようで、たまたま縁があって購入されたようです。

車を仕上げるのが楽しいと言ったタイプのエンスー様なので元々、綺麗な個体ではあったのですが一通り仕上げて手を入れるところが無くなったので次の『おもちゃ』を探したいとの事で今回、こちらに掲載させて頂きました。

ボディカラーはソリッドホワイトで内装はブラックです。

総アルミ製のボディワークは素晴らしく、塗装のクオリティも高くクラックなども発生しておりません。これだけ綺麗な車でしたらワックスの掛け甲斐もありますね。また、アルミボディなのでスチールに比べて錆びが少ないのも大きな魅力との事です。

唯一、ボンネットに１センチ程の逆デントがあってその部分の塗装のクラックがあります。

外装でのモデファイはライトをルーカス風のスリーポイントタイプに変更しております。

また、フロントバンパーオーバーライダーはクロムメッキ製のものに交換しホイールをデイトンワイヤーホイルに変更しております。残念ながらオリジナルホイールは残っていません。

また、マフラーはステンレス製に交換されております。

幌はあまり使用してないとの事でしたが綺麗な状態でリアのアクリルスクリーンも綺麗な状態です。但し、左ピラー部に数センチの補修跡がありました。

内装は両シートとも張り替え済みで非常に綺麗な状態です。

ステアリングはナルディクラシック36.5cmのサイドスポークタイプに交換してあります。ナルディ用のアルミ製ボスは、特注品との事です。

パワステは装着されておりませんが、車重も軽く、ミッションもATなので常時両手でハンドル操作ができますし、クイックでダイレクトな操縦感は楽しいとのお話でした。

内装のウッドパネルなどのウッドパーツの状態も非常に良好な状態を保っております。

ドアの内貼り、カーペット類も綺麗でとても気持ちの良いお車です。

装備はAM/FMラジオ付きCDプレーヤー、スピーカーはBOSE製が付いていて、ETCも装備されております。今どきのお車の必需品のエアコンも付いております。エアコンガスは5/29にダイキン製ダイフロンR12補充したばかりで効きも問題ないとの事です。

機関の整備、モデファイ歴はロッカーカバーガスケット交換、プラグ交換、MSDイグニッション装着、燃料ポンプをミツバ電磁ポンプに交換、直径１５インチの電動ファンを増設　（手動スイッチによりON/OFF）をされており、過去にはラジエーターもオーバーホールされているようです。

また、ホーンはミツバのダブルホーンに交換されております。

また、今年5月にはキャブレターを旧車ファンなら誰もが知る、日本で最も信頼できる神奈川の某ショップにてフルレストアを実施して貰ったそうです。

その甲斐あってかエンジンの始動性も良くアイドリング安定していてとても調子の良さそうなお車でした。もちろん、整備の行き届いたエンジンルームは非常に綺麗な状態です。

こういったお車は、修理が心配になりますが、機関部分は電装も含めフォード製なので、基本的に頑丈で機関の部品にも困らないとの事ですので、人と違う小粋なお車をお探しの方は是非こちらのお車をご検討下さい。

車は千葉県印西市にあります。

個人の為、消費税はかかりません。

リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。