今では希少なベルトーネ(フィアット)Ｘ１／９のご紹介です。

1972年にデビューしたフィアットＸ１／９は、ミッドシップレイアウトの横置きエンジンに４速ギアボックスの組み合わせ、足回りは前後ストラット式コイル＋ダンパー、前ラディアスアーム＋トイリングアーム、後ロアウィッシュボーン等、非常に革新的なメカニズムでスタートしたミッドシップスポーツカーです。

ボディデザインについては後に販売権を持ち、車名としても広く知られることとなる「ベルトーネ」がデザイン、タルガトップの解放感と、直線的なデザインで、スーパーカーブーム世代に方にはたまらないデザインではないでしょうか。

当初１３００ｃｃでデビューしたエンジンも時代の流れで１５００ｃｃまで拡大、それに併せてギアボックスも４速から５速へ変更されていきます。

現車はベルトーネに販売権が移った後に、ＢＩＣＳ三晴にて輸入された１５００ｃｃ、５速、９２０ｋｇ/８５馬力モデルの正規ディーラー車となります。

オーナーさんは１９９５年(平成７年)に中古車店に並んでいた現車を購入され現在まで２０年間屋根付き車庫保管です。

当時そのお店にはポルシェ９１４も併売されていましたが、ベルトーネの状態が非常に良かった事と、走行距離も約４，０００ｋｍと非常に少なかったためベルトーネに決断されました。

購入から現在まで、マイナートラブルは数回あったものの、大きなトラブルは一度も無いそうです。

【外装】

・全体としてのヤレはありますが、特に大きな凹みや傷もなく良好です。また塗装の状態も車庫保管だけあって大きな退色もなく良好です。

・当時のオプションかどうかわかりませんが、迫力のあるエアーインテーク付エンジンフードが装着されていますが、ノーマルのエンジンフードもありますので差し上げます。

・ホイールアーチにうっすらとした錆が出ていることもありますが、大きな腐り等もなく良好です。

・サイドシルや下回り等に致命的な錆は見受けられません。(若干の薄い錆はあります。)

【内装】

・シートやダッシュボードに大きな損傷もなく大変良好です。

・タルガトップ、その他補器類についても特に問題ありません。

【機関】

・エンジンの始動性、アイドリング、吹け上がり等全く問題ありません。

・オイル漏れなし。

・アーシング施工。

・シングルキャブからウェーバーツインキャブへ変更されています。

・ポイント式からセミトラに変更されています。

・ブレーキ強化のため、ホンダアクティ用のマスターバックを流用し制動力は大きく上がったそうです。

【その他】

・購入時にブレーキのＯＨ(ホース類含む)とショック(ＫＯＮＩ)、マフラー(社外品でメーカー不明)は交換済みです。

【総評】

・ボディの状態も良く、エンジンも快調の個体と思います。全体としては年式相応のヤレはありますので細かなところまで手をかければ素晴らしい個体になると思います。コンパクトなミッドシップスポーツは日本の道路事情を考えればとても楽しめる車ではないでしょうか。また、Ｘ１／９マニアな方には朗報です。ご希望であれば部品取り車を2台(1982年式と1989年式)差し上げます。その他ノーマルのエンジンフードやタイミングベルト、キャブ調整用のＭＪ等ある部品はすべて差し上げますとのことでした。部品の調達が難しくなってくる年代ですのでとてもいい条件だと思います。ただし、車両の運搬等については購入者様にて手配が必要ですのでご了承ください。

オーナーさんは複数台お車を所有されており、今回、ガレージを整理する為に出品されました。

Ｘ１／９が好きで大切にして頂ける方にお譲りしたとの事でした。


【更新】
継続して車検を受けられますので、車検は平成29年11月まであります。

車は山口県熊毛郡にあります。

個人のため諸費用等はかかりませんが、自動車税の月割り分が別途必要です。

※陸送費、登録に関する費用等は別途必要です。