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コンテンポラリークラシック製427SCコブラ
1985
年式
車検
20年11月
走行
11,806マイル
備考
並行車(登録事項等証明書あり)
長さ
4050mm
1800mm
高さ
1240mm
重量
1170kg
排気量
6990cc
取材日2008年3月15日

コブラといえばシェルビーコブラと思い浮かべる人が多いと思いますが、その原型を知る人は少ないのではないでしょうか。そうゆう私もコブラはACエースという車が原型であることを知ったのはそれほど昔ではありません。
ACエースは英国のACカーズが1953年に発売したスポーツカーです。ACエースは自社製やブリストル製のエンジンを積んでいましたが、60年代に入るとブリストルからのエンジン供給がストップ、ACエースは生産中止の危機に瀕します。そこに目をつけたのが、のちにコブラの生みの親である米国人キャロル・シェルビーという人物でした。
アメリカの自動車業界に人脈を持ち、また自身の名を冠したスポーツカーによるレース制覇を夢に見ていたキャロル・シェルビーは、その素性の良いACエースに、フォードの260キュービックインチ(=4260cc)のV8エンジンを搭載した“ACコブラ”をリリースします。その後、改良を加えられたコブラは62年後半に“シェルビーACコブラ”として米国内のSCCAのプロダクションレースへの参戦を開始し、翌63年からは当時の世界耐久選手権へのチャレンジを開始します。
また、エンジン排気量を289(=4727cc)、427(=6990cc)へと拡大して、ルマンを筆頭とした耐久レースで活躍し、65年には289でGT世界チャンピオンを獲得、さらに60年代を通してルマンでは毎年のようにフェラーリと熾烈な争いを繰り広げました。67年末にアメリカ連邦安全基準に合致できなくなり生産中止となります。
シェルビーコブラの生産台数は260から427まで合計してもわずか1000台、本物を手に入れるのは至難の業です。そこで世の中に出てきたのはレプリカもしくはリプロダクションと呼ばれる車です。

今回ご紹介する車両もレプリカモデル、コンテンポラリークラシック社の427SCコブラです。4インチ径の丸パイプをメインとしたラダーフレームに、ジャガーの足回りを前後共流用、架装されるボデーはグラスファイバー製のワンピースで、フレームにボルトオンで止められる構造となっています。

ボデーは所々に塗装の欠け、傷などがあります。右ヘッドランプ部にクラック、左ドア下に割れ(ガムテープが貼り付け)が特に気になった箇所です。バンパーレスとなっていますがバンパーはあるそうです。テールランプにひび割れがあります。

コックピットは垂直に近いインストルメントパネルに7連メータ、幅広のフロアトンネル、ローバックのシートなどレーシーなコックピットとなっています。7連メータのうちタコメータ・スピードメータはスミス製です。タコメータは指針のダンパーが経たっているために針の振れが大きいです。シフトは「HURST」のクイックシフターに変更されています。オーナーさんが言うには標準のシフトレバーはどこに入っているかわからなくなるそうです。シートベルトは「SIMPSON」の2点式となっています。運転席シートは多少の擦れと表皮の収縮が見られます。ステアリングホイールはウッド製、フォードマスタングのものが付いています。ホーンは現在鳴りません。

エンジンは428(=7013cc)コブラジェット、ミッションは4速マニュアルとなります。
ラジエターはアルミ製、エンジンオイルクーラ付きとなります。標準で装着される2個のファンはあまり効果的ではないので効率のよいタイプに変更してあります。フライホイールはアルミ製です。そのためかクラッチペダルはさほど重たくありませんでした。キャブレターの交換、ウォータポンプの交換、ミッションのOHは前オーナーさんが実施したそうです。現オーナーさんはラジエターのOH、足回りのブッシュの交換をしています。
燃料タンクは100リッターものに一度交換したのですが現在は60リッターのタンクとなっています。
機関に不具合はありません。

ホイールはセンターロックではありません。これはオーナーさんがホイールの選択を増やしかったので5穴のものを探したそうです。

取材の途中で前々オーナーさんが現れました。偶然だったそうですがエンスー車には赤い糸があるかもしれませんね。

車両は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。


以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
ボデーカラーはブルー、2本のレーシングストライプがセンターにあります。
しかし、なんともいえないグラマナスなボデーです。特に後からの眺めがいいですね。
幌、トノカバー、サイドカバーはありません。
   
コックピットのメータは左から油圧計、油温計、タコメータ、水温計、電圧計、燃料計、スピードメータとなっています。シフトノブはアルミ製です。
   
エンジンはV8、馬力は正確にはわかりませんが350馬力以上です。
オイルのにじみ、多少の漏れは見られます。
ホイールは「COMPOMOTIVE」のアルミ、タイヤはフロントがP235/60R15、リヤがP305/50R15です。
購入時からリヤ左のスピナーがありません。
バッテリー、燃料ポンプはトランクにあります。
   


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エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

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