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◆オペル・スピードスターについて
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オペル・スピードスターは、オペル社の自動車生産100周年を記念したモデルで、同社の量産車としては初の本格スポーツカーとなる2シーターのオープンカーです。
ロータス・エリーゼの基本設計を元にロータスと共同開発され、製造もロータスの工場で行われました。車重は870kgと軽く、ドイツ代表するライトウェイトスポーツカーです。
スピードスターの発表は2002年10月、日本には2003年1月(平成15年)から80台限定で販売されます。価格は、ロータス・エリーゼと比べ、かなりリーズナブルな設定だったことやオペルのネームバリューにより完売となりました。
ボディは、アルミ押し出し材をエポキシ樹脂接着剤で組み立てる手法、FRP製の外装の装着など基本的にロータス・エリーゼと同様です。エクステリアはエリーゼに相反し、全体的にエッジの効いたデザインとなっています。フロントグリルには「OPEL」のエンブレムが装着されます。ヘッドライト、テールライトは丸型ランプを3つ並べたデザインで大きなレンズでカバーしています。
ルーフは脱着式のハードトップ(トルクスネジで取り付け)とソフトトップ(ワンタッチ式、幌骨2本)があります。
インテリアは2シーター、本革のハイバックバケットシートを備え、ホワイトメーターやアルミシフトノブなどスポーツカーであることを主張しています。安全装備として運転席エアバッグ、ABS、シートベルト・テンショナーなどを標準で装着、セキュリティにはイモビライザーや盗難防止警報システムも装備しています。
また、記念モデルということでダッシュボードにシリアルナンバーが刻印されたプレートがあります。
パワーユニットは2.2リッターの直列4気筒DOHC「ECOTECH」エンジンをミッドシップに搭載、トランスミッションは5速マニュアルです。
純正のエキゾーストマフラーは上下に並ぶデュアルエキゾーストマフラーです。
足回りは前後ともダブルウィッシュボーン形式のサスペンション、ロータス・エリーゼと同じです。タイヤサイズは前後で異なるサイズを装着、フロントは175/55R17、リヤは225/45R17です。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両はヤナセ物のオペル・スピードスターです。現オーナーさんは約3年前に購入します。購入の動機は、スポーツカーを一度は所有したかった、それもエアコン、パワーウインドウ、パワーステアリングがないシンプルな構造、もう一つ、あまり街中で見かけない車(正規輸入は80台)、必然的にスピードスターの選択となったそうです。
通勤とスポーツドライブで楽しんで来られたそうですが、最近はあまり乗る機会がなくなってきたそうです。3年間楽しみましたので大切にして頂ける方にお譲りしたいということでエンスーの杜への掲載となりました。
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◆ボディ
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ボディは所々飛び石のキズなどありますが、あまり目立つようなキズはありませんでした。
リヤタイヤの前のボディに前オーナーさんがステッカーを貼っていたそうで、そのステッカーの剥がし跡が残っていました。
ルーフはハードトップを装備、ソフトトップはエンジカラーで車内に収納できます。
ハードトップは取り外すと車内には収納できません。
車体下はレーシングカーと同じようにフラットとなっています。
ワイパーは1本です。
アルミホイールは純正ですが、2.0リッターターボ用のものが付いています。
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◆インテリア
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シンプルな内装です。メーターはスタック製のホワイトメーター、シートは本革製バケットタイプ、ドアの内張りも本革です。ドライバーズシートにはランバーサポート機能が付いていました。
HDDナビゲーション、レーダー探知機、ETCを装備しています。ただし、ETCは不調のようで配線を見るか、交換した方がいいかもしれません。
ABSの警告灯が点灯しています。整備工場で点検を受けていますが異常はないそうです。
ヒーター付き、エアコンはありません。
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◆機関
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エンジンは、オペルのベクトラやアストラに搭載されるバランスシャフト付き2.2リッター4気筒DOHCユニット(最高出力147ps/最大トルク20.7kgm)、870kgの車重に引っ張るには十分なパワーとトルクを備えています。
トランスミッションはゲトラグ製の5速マニュアルトランスミッションです。
特に不具合はないそうです。
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◆足回り
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前後ともダブルウィッシュボーン式サスペンション、ブレーキは4輪ディスクブレーキ、ブレーキディスクはスリットタイプ、ステアリングギヤはラック&ピニオン式、もちろん駆動はミッドシップ方式、スポーツカーの足回りです。
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◆メンテナンス
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現オーナーさんが行った整備記録を以下に記します。
2018年4月 車検(78996km)
・ドライブシャフトインナーブーツ交換(左リヤ)
・タイヤ空気圧調整
・冷却水補給
2016年 車検(62214km)
・フロント左タイロッドエンドブーツ交換
・リヤ左サスペンションアームボールジョイントブーツ交換
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◆個人的なインプレッション
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オーナー様のご厚意により助手席シートで試乗させて頂きました。正しくライトウェイトスポーツカーであることを実感しました。コーナーでの車体姿勢は安定しており、どのコーナーも難なくすり抜けていきます。ハンドルを切った分だけ曲がるという印象です。
乗り込むには分厚いサイドシルを跨がなければいけませんが座った瞬間に車体が体にフィットする感覚は他車では味わうことができない感覚です。
さあ、今から運転するぞという気持ちを高揚させる車、そんな車は滅多にありません。
ぜひ、あなたもライトウェイトスポーツカーの世界へ。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。