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取材日2015年11月3日 |
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今もってして熱さめやらぬ30Z、典型的なロングノーズ、ショートデッキスタイルングは、これぞZと言わしめる程の個性を放ち、おそらくファンの多くはその辺りに魅力を感じ、いまだ高い人気を誇るに至るのでしょう。中でも北米で人気を博し、71年に待ち望まれ日本に導入され240ZGは、最上級仕様であるとともに、Gノーズ、オーバーフェンダーを備え、Zの高性能であるひとつの象徴として、特別な存在であるのは揺るぎないところでありましょう。 ご紹介致します240ZGは72年式、マルーンのボディカラーが多い中で、珍しいグランプリホワイトです。それにまして何よりの特徴は、ほぼオリジナルの状態である事、またパーツ類も全てと言える程72年の当時のものを備え、純正パーツで構成されている点です。ZG仕様でないのは明らかとの見解の下、約8年前にショップにて購入されました。その当時は内外装の状態は良かったものの、欠品パーツが多く散見されたため、完全にオリジナル、しかもノーマルに戻すべく、ここまでコツコツと時間とコストをかけ仕上げたと言うものです。 では、その状態を見ていく事に致しましょう。 次に内装ですが、こちらも純正品で、キレイに仕上がっています。シートには破れなど傷みはありません。内張りも剥がれや浮きはなし、ビスで応急処置みたいな事はありません。天井も垂れや剥がれはなしです。ステアリング、シフトノブ、サイドブレーキレバーも良好です。ラゲッジルームにはオーナーさん特製ボックスを備えています。ハッチバック故、荷物や工具などが散乱してしまう事も、これに納める事でなくなります。尚、ラゲッジスペースの内装は年式違いのものを好みの問題で付けていますが、純正の菱形模様のものがありますので、こちらに交換してお渡し致します。外す現在のものをお付け致します。唯一の傷みとしてダッシュに割れがあります。こちらは修理してもまた再発するため、カバーをかけて対応しています。 機関もしっかり手を入れています。もちろんチューニングは加えず、純正部品にて仕上げています。エンジンはもちろんL24型、元々積んであったエンジンをベースに、手持ちのヘッド、キャブを使いOHしました。そのL24は純正ブロックに、ピストンを入れ替えました。こちらも純正のL28のF54ピストンを使用、83mmから86mmへとボアアップしています。ヘッドもチューニングをせず組み直し、カムのみ輸出用のものを入れています。キャブやマニホールドにはL24用を示す、E88が記されています。ホース類も新品交換、当時のメッシュタイプにクランプも当時の形のものと、細部までこだわりが見られます。燃料ポンプも機械式のまま、それでも何ら問題なく動作しているそうです。点火系はフルトラにしました。マフラーも1本出しの純正品です。追加装備としては電動ファンがあり、渋滞時のエアコン使用の際に回しています。エンジンは見た目にもキレイ、とは言えタペットカバーは当時のL型独特な輝き具合にしています。尚、エンジンはOH後1000km未満との事で、現在も好調を維持しています。 足回りは車高がいくらか落ちているようです。ショックは銘柄は定かではありませんが、スポーツショックが入っているであろうとの事でした。 電装系ではエアコンが備わります。こちらはオーナーさんご自身で取付け、加工しています。本体は吊り下げ式ではなく、各吹き出し口から出るようにしてあります。コンプレッサーは可変容量式、フェラーリF355にも採用されている高回転に対応するものを選びました。電動ファン装着により、水温も気にせず、効きも良いそうです。 ラジオは純正がありますので、こちらに付け替えます。動作はもちろん、見た目もキレイにした後に交換するそうです。スピーカーはラゲッジルームに備えてあるナカミチ製から音が出るように致します。尚、オーディオはグローブボックスにもあり、こちらはCDと外部端子付きのもので、スピーカーは足下に置いてあります。現在装着のナカミチのデッキとアンプは取り外した上で、付属品からは除きます。また、アンテナも純正品が装備され、電動の動作も問題なく行えます。尚、グローブボックスはオリジナルは紙製で、こちらではユニットを納める奥行きがないため、また、貴重な紙製のものを壊したくないとの事から、外し新たにアルミのボックス作って納めています。こちらにETCも備えてあります。尚、中にスイッチを付けており、こちらは時計を任意に止める事が出来るそうで、古い時計特有の音が気になる方は簡単に止められます。また、ここからは3連メーターの取り外しや、エアコンのエバポレーターのパッキン交換などの作業に当たり、簡単にアクセスが出来るようにしてあるそうです。ここを純正にしたい方は、純正の紙製ボックスもお付けしますが、アルミボックスはおそらく重宝なものだと思いますので、このまま付けておいた方がよさそうです。 付属する部品がありますので、挙げておきます。 ETCはこのままお付け致します。 事故・修復は現オーナーさんではありません。過去のものは不明です。 距離はメーター読みのもので、参考値として下さい。 自動車税の月割りとリサイクル券は清算をお願いします。 かねてから240ZGを探していたオーナーさん、そこには外せない条件がありました。それはマルーンではなく、グランプリホワイトである事でした。240ZGのイメージカラーと呼べるマルーンですので、存在する大半はそれ、あってもマルーンからの色替えが明らかに分かるものが多く、探すには時間を要しました。そこでようやく見つけたのがこちらです。塗装自体はオリジナルではないであろう事は分かりますが、細部を見ても違う色が一切見えなかったのもあり、元色であると判断した結果、購入に至りました。ただ他の部分はと言うと、だいぶ欠品、また年式違いや代わりのアイテムと言ったのが多く見られ、72年式のノーマル、フルオリジナルを目指し、仕上げの作業に取りかかりました。そこでフルオリジナルを目指すと言っても、飾っておくだけの言わばコレクションとするのは、オーナーさんの意に反します。そこには普段でも身構える事なく乗れると言うのが前提にありました。となれば快適さも備えるのが必然とばかり、エアコン、オーディオ、タイヤ、この3つはオリジナルから外れたしても、それは欠かせないと言う判断をしています。それでもフルオリジナルをうたう以上は、それに見合ったもの、あるいは取付け方も工夫をこなすべきとして、例えばエアコンは、よくある吊り下げ式は見た目にもよくないと、手間はかかれどそこは採用しませんでした。その他の部分においても、オリジナル、純正とは言え動かなければ意味が薄れるとの事から、時計やアンテナなど、古いから仕方がないと言うワードは、それはオーナーさんの頭にはない様子でした。もちろん走り関しても抜かりはありません。エンジンはきっちりOHを施し、本来のノーマルスペックを味わえるようにしています。そのZGで近くを走らせて頂きました。乗り込むとまずキレイな内装が目に入ります。それぞれがしっかりしており、パーツは付くべきところに正確なものが付いていると言ったものです。エンジンはあっけない程簡単にかかり、しかも静かです。刷り込まれたイメージですが、Zとなれば吸気音や排気音など、豪快なそれを想像していまいがちですが、それを覆すここでもノーマルを感じさせてくれます。エンジンは非常にスムースに吹け上がり、L型らしいトルクフルな走りを見せていました。乗り心地もガチガチではなく、この辺りからも当初目指した普段でも乗れると言う趣旨にマッチしたものであるのが感じ取れました。72年式の本来の姿はどういうものであったか、それを当時の若者が憧れ存在としてこんな風にして乗っていたのであろう、それを再現する事にオーナーさんの思いが詰め込まれたZGは、それを引き継いで頂ける方を求めています。 実車は埼玉県さいたま市にあります。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD OUT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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