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ダットサン フェアレディ 1600  SP311 1966年式
車検 29年10月 走行 179,000km 備考 右ハンドル 4MT ツーオーナー
長さ 3910mm 1490mm 高さ 1310mm 重量 920kg 排気量 1590cc
取材日2015年8月7日

国産初の本格スポーツカーとして呼び声の高い、2代目フェアレディです。
そのパフォーマンスを示すべく、日本グランプリを始め数々のモータースポーツで活躍、その秀逸さが証されたシーンでもあります。
当初は3人乗り、1500でデビューもマイナーチェンジを経て昭和40年には1600となり、出力も90psを誇るまでになりました。それが今回ご紹介しますSP311型です。

最初に申し上げておきますと、こちらのSP311は決してレストアしてピカピカと言うものではありません。オーナー歴がツーオーナーと言う、現オーナーさんが昭和43年10月に登録をし、所有期間は実に47年を数えます。つまりほぼ新車の頃から、どこをどう手を入れてきたのか全てが掌握できると言う極めて歴史を感じる個体です。この47年間一切のモディファイを行わず、やむを得ない箇所を除きパーツは純正を用いており、オリジナルコンディションを維持してきました。ちなみにやむを得ない箇所は2点、マフラーの中間パイプとウォッシャータンクだそうです。

ここまでくるにさぞ重整備を伴ったであろうと思われますが、驚くべきは一度もトラブルらしいトラブルに見舞われた事がないそうです。特にエンジンは頑丈さを証明するがごとくで、必要に迫られてと言うものではなく、念のため約80000kmの際にOHを試みた時点でも、リング等の摩耗や破損は全く見られず、開ける必要がなかった状態であったそうです。それでも不具合が出ればエキマニ交換、ステアリングギア交換等、メンテはしっかり行ってきており、常にコンディションチェックは欠かしていない状況です。現在もエンジンは好調そのもの、不具合は感じておりません。唯一はオイル漏れがあります。長期の駐車時に数滴垂れる程度で、2年間で減りがはっきりと分かる状態にはなく、補充を気にかけるものではありませんので、滲みと呼べるレベルかも知れません。

これら修理明細は47年間のものが全て保管されています。内容はとても書ききれませんので、見学時にご確認下さい。

ミッションは一度2速が欠けた事があるそうで、こちらを修理した以外は問題はなしです。

外装は2000年に全塗装を行いました。その際黄色から白へと色替えしております。47年間のうちには擦ったり当てたりの鈑金程度の修復はありますが、フレームまでいくような大きな事故歴はないそうです。状態としてはヘコミやサビなどの傷みは見られません。ただ小キズや部分的なクスミはあります。スタイルはもちろんノーマルです。

常にオープンの状態であり、幌は出先で急な雨に見舞われた時以外はかけていません。幌自体の開閉動作は問題ありません。状態は2箇所に折り目とリアスクリーンは全体的にクモリがあります。トノカバー、幌カバーがあります。

内装もオリジナルを保っています。備わるロールバーも純正です。ボルドーのシートは助手席の一部に破れがありますが、しっかりしています。運転席はオーナーさんのポジションに合わせ固定しています。ダッシュは割れ、グローブボックスに生地のはがれがありますが、スペア(中古)がありますので、こちらに交換してもよいでしょう。ステアリングもノーマル、内張りは汚れがありますが剥がれはありません。尚、フェンダーやドアの下部には水抜き加工を施してあり、腐食を防いでいます。

付属するスペアパーツも相当あります。中古、新品織り交ぜても多岐にわたり、主だったところでは前述のダッシュボード(メーター付き)、フロントガラス(新品)、テールランプ(新品)、サイドマーカー、トランクフードなどなど。関連するものは全てお付け致します。
また、取説、パーツカタログ、日産の整備士用のマニュアルもあります。

スピードメーターは動作不良につき昭和44年2月に交換しています。その際の距離が24605km、これ以降が現メーターのもので現在が154786km、上記の距離はこれらを足したこのクルマの総走行距離です。

当時の有鉛仕様のままですので、給油時には添加剤を加えて対応しています。

ナンバーは【多摩 5】のシングルナンバーです。

自動車税の未経過分とリサイクル券は清算をお願いいたします。

ここまで長く乗れた理由、それはトラブルが非常に少なかったところにあるようです。修理を要する頻度が高ければ、ここまでは維持できなかったであろうとの事、その丈夫さは舌を巻くほどのようでした。また、修理するにも近くに安価で面倒を見てくれるショップがあるのもそれが下支えとなり、一生乗ろうとまで覚えるに至る要因であったそうです。これまでの修理等の明細は分厚いファイルに3冊、しっかり昭和43年当時のものからありました。それらを見るにつけ、まるで古書を見ているかのようで、1台のクルマの歴史をじっくりと味わうと言う、乗るだけではない、もうひとつの楽しみも持ち合わせていると言ったところでしょう。そんな歴史あるSPを撮影場所まで同乗してまいりました。始動は短いクランキングですぐにかかりました。アイドリングは高めと言うイメージのある旧車にあって700回転でピタリと安定、エンジンは非常に静かに回り続けます。乗り込むとまさにフルオープン、低いフロントウィンドウからは頭上に遮るものの一切ない開放感に存分に浸れます。実はオーナーさんもこのオープンのスタイルが良くて乗り続けているそうで、デザインと相まってSPの魅力をそこに得ている様子でした。アクセルを踏み込むとエンジンはぐずる事なく、スムースな加速を見せます。そのスタイルングから勇ましいサウンドをイメージしますが、マフラーは純正とあってあくまでジェントル、時折SUの吸気音が聞こえる程度がこのSPに似合っているとさえ感じるものでした。前述のように一生手放さずにいるつもりでしたが、ここ最近は体調の変化もあり、すっかり乗る機会が減ったため売却を決意致しました。永きに渡りオーナーさんと時間を共有したSP、その歴史とともにコンディションを引き継いで頂ける方を求めます。

実車は東京都八王子市にあります。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD OUT
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ロールバーも純正。
運転席フロアの状態。
助手席の破れはこの程度。
こちらはスペアパーツのほんの一部のダッシュボード。
 
 
 
シングルナンバー、出来れば絶やさないでほしいところです。
キズは所々にあります。
トランクには当時オーナーさんがハムをやっていたためのアンテナの台座。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こちらが整備明細のファイル。
年期の入った取説。
 


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