■■■今回紹介のモデル■■■
1972年6月(昭和47年)初度登録のスカイライン・2000GT−X(通称ハコスカ)になります。
大変レアな個体で購入の際にミッションを5速MTから3速ATの仕様に交換しました。
因みにこのATミッションは、1982年製の他車種のものでロックアップ付き3速ATです。
本来の3速AT仕様の燃費より良いとの事です。(高速走行で10〜12km/Lは走るようです。)
車検証改造記載済みで型式:GC10改になります。
2006年10月(平成18年)にワンオーナー、定期点検記録簿付き、修復歴無しのGT−Xを北海道の
ショップさんから購入されました。購入先のショップは、70〜80年代の旧車で名の知れたお店との事
です。(因みにスカイラインが大好きな社長さんがとのことです。)
納車時に車検整備・納車点検と合わせて防腐処理と下回りサビ落とし塗装を施しました。
購入時の走行距離は、72,100kmでした。メーター読みは20,645kmになりますので購入後の走
行距離は、49,000km弱になります。車庫保管です。
現オーナーさんでツーオーナー目になり、現在は週に2度程度の使用頻度です。
オーナーさんの拘りで手を変に加えていないオリジナルに限りなく近い車輌です。
購入後、愛車のハコスカを充分楽しんだ事と他に所有する車輌も有り車庫整理も兼ねて売却を検討さ
れ今回掲載をして頂きました。
オーナーさんとしては、自分同様に大切にして頂ける方にお譲りしたいとのご意向です。
■■■3代目C10型(1968年−1972年)通称:ハコスカシリーズについて■■■
1968年8月、プリンス自動車工業と日産の合併後初めて新規発売されたモデルです。
開発はプリンス自動車工業時代からS7型として始められていました。
1968年10月、直列6気筒エンジン搭載の2000GT(GC10型)を追加発売。
S54型に搭載されていたプリンス製G7型エンジンに代わり、日産製直列6気筒、OHC、2,000cc
のL20型(シングルキャブ)を搭載されました。サスペンションは、フロントは4気筒同様のマクファーソ
ンストラット、リアはセミトレーリングアームとコイルスプリングへ変更され4輪独立懸架となりました。
1969年8月、フロントグリル、テールランプのデザインが変更され、3分割式のフロントグリルが一体
成型のワンピースグリルとなりました。細部ではラジオアンテナが左フロントフェンダーから右Aピラー
へ位置変更されるなど外観の変更が実施されました。
尚、「愛のスカイライン」のCMキャンペーンはこの時スタートしました。
1970年6月、2000GTにニッサンマチック・3速ATを追加発売しました。
1970年10月、マイナーチェンジおよび2ドアクーペボディの「ハードトップ」を追加発売しました。
1971年9月、マイナーチェンジによりフロントグリル、リアガーニッシュがハニカム調のデザインに
変更されたほかシート縫製基調など細部の変更が施されました。
新グレードとしてハードトップ2000GT−Xを追加発売。エンジンは、L20SUツインキャブレター仕様
で最高出力は125ps(ハイオクガソリン仕様は130ps)になります。
その他のGTとの相違点は部分クロス張りのシートやパワーウインドウなど。エンブレムはGTが青色、
GT−Rは赤色なのに対しGT−Xは「金色」です。
1972年3月、セダンボディに2000GT−Xを追加発売。
1972年5月、2000GTシリーズは5MTが標準装備化されました。
【外装の状態】
・ボディに気になるキズ、へこみは無く、塗装の状態も良好でキレイです。
・バンパー等のメッキ類の状態も錆、くすみも無く良好な状態です。
・下回りは、納車時に防腐処理と下回りサビ落とし塗装を施行済みですので全体的には良好な状態で
すが、フロントスカート部の端等に部分的に錆が出ている箇所があります。
・ウィンドウモール等のゴム系の部品は劣化している部分はありますが機能的に問題になるレベルでは
無いと思います。
【内装の状態】
・フロントシート、リヤシート共破れ等は無く良好な状態です。
・ダッシュボード及びウッドのパネルに割れや大きなキズは無くキレイで良好な状態です。
・ドアパネルの内張りに破れ、キズも無く大変キレイな状態です。
・ルーフ内張りに垂れやキズも無く良好な状態です。
【機関の状態】
・現在特に気になる不具合等はありません。
・クーラーも正常に効いています。
・オイル漏れもありません。
【整備履歴】
・日頃のメンテナンスは、ディーラーにて実施しています。現オーナーさん購入後の記録簿は全てあります。
■主な整備内容
・エンジンオーバーホール。(85,000km時)
・冷却ファンを電動に変更。
・ラジエター三層にコア増し。(オーバーホール込)
・ヒーターコアオーバーホール。
・点火系をポイントレスキットに変更。
・リザーバータンク(ラジエター)取り付け。
・HORNET(ホーネット)のカーセキュリティ取り付け。
・ETC取り付け。
※HORNETのカーセキュリティとETCはご希望の方にはオーナーさんのご好意によりそのままお付けします。
【その他】
・車検証記載走行距離
[走行距離計表示値]111,600km(平成24年11月13日)
[旧走行距離計表示値]100,100km(平成22年11月19日)
・タイヤ:185/70/14のスタッドレスタイヤが装着されています。
別途アルミホイール(市販タイプ)が2セットありますのでこちらもご希望の方にはお付け致します。
・純正の8トラも付いています。ただし、電源は入りますが音は出ません。(おそらく内部のゴムベルトが
切れていると思われます。)
・燃料はハイオク仕様です。
・現在も使用していますので走行距離は多少伸びると思います。
<取材後の感想>
個人的にも大変懐かしいモデルで当時憧れの一台だったのを思い出させて頂きました。
オーナーさんの拘りでオリジナルに限りなく近い車輌です。5速MTを3速ATに改造したレアな個体は
オーナーさん独自の拘りを感じさせて頂きました。
取材した私も当時憧れの一台でした。AT仕様ですのでMTが苦手な方にも乗っていただける一台です。当時を振り返りながら「愛のスカイライン」を楽しむのも素敵だと思います。
現車確認、見学については、オーナーさんも多忙な為、購入を前提とした上でご連絡をお願い致します。
個人売買の為、消費税、諸費用はかかりませんが、リサイクル料(¥6,940−)と、月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。現状渡しのノークレームとなります。
実車は、静岡県にあります。