［日産フェアレディZ 2/2］個人売買情報

Zカーの愛称で親しまれた北米での大ヒット、それは、先代のダットサン・フェアレディから、ロングノーズ、ショートデッキを強調した、始めから北米を十分に意識したスタイリングが大きく貢献しているもので、結果、世界で最も売れたスポーツカーとしての称号を得るに至ります。それでもそこに至るまでの開発秘話があるのも、いまだ衰え知らずの人気を誇るスタイリングを持つZらしいところであります。

おおよそ10年の生産期間を持つ初代フェアレディZですので、モデル変遷も毎年のようにあるようです。中でも大きいのはこれまでのキャブからインジェクションへの変更、より扱いやすさが向上したとも言うべきでしょう。

こちらのZは78年の最終モデルに当たります。この上ないコンディションと呼ぶべき以上に驚愕とも言えるのはその走行距離、なんと1000km代と言う信じがたい数値をメーターが示しています。ショップで購入した際にはその距離は約1200km、約1年前までは新車で購入したオーナーの手元にあったそうで、それはフルオリジナルの状態で納屋に眠っていたと聞きました。

コンディションは、それはこの距離の通りのまさに新車の香りが残る非常にキレイなものです。外装を見ても塗装の傷みはまるで認めず、キズひとつ付いてないような状態です。ツヤも申し分なし、サビや腐りもまず見受けません。大変素晴らしいこちらは、インナーフェンダーなどを見るとドンガラにして塗装したような状態を見せていますが、ただ、それは明らかにオリジナルの修復を加えたもではないそうです。

内装もしかり、傷みとは無縁の状態です。経年変化が出やすい樹脂パーツも、それは新車の状態と見紛う程で、これも手を入れたものではないのが見て取れます。シートに至っては新車からのビニールが被ったままで、さらにその上からカバーを掛けている念の入れようで、ビニールは助手席のフットレストにも及びます。カーペットもまるで汚れがありませんので、本当に使用感のない内装を見せています。

エンジンは始動、アイドリング、走行上も問題ありません。長らく動いていな時期もあったようですが、納車前にしっかり整備を行っています。

・前後ブレーキOH
・ブレーキマスターOH
・ブレーキホース交換
・燃料タンクOH
・燃料ホース、ポンプ交換
・燃料ライン清掃
・ヒーターホース交換　　　　　　　　などなど

タイヤは新車からのものが付いていたそうですが、さすがに走行時に影響の出るパーツだけに交換しました。付いていたタイヤの製造年月日は、それは年式とほぼ合っていたそうです。

ホイールは純正のままです。

オーディオもオリジナルですが、オートアンテナが不調との事です。

クーラーはありません。

長らく車検を切らして保管していたそうですので、整備等はないため記録簿はありません。そのため距離は購入したショップから伝えられたものです。

当時のカタログがありますので、こちらをお付け致します。

リサイクル券は未預託です。自動車税の月割りはご負担をお願い致します。

こんなクルマが残っていたのかと、オーナーさんの第一声がまさにそれのフルオリジナルが保たれたS31です。そのまさかのコンディションに惹かれ購入を決めたものですが、実際に目の当たりにすると、それは乗って距離が伸びてしまうのが惜しくなるような雰囲気でありました。内装はほとんど手を触れた形跡を持たないと言っても過言ではなく、あくまで伝え聞いた距離の数値でありながらも、乗っていればこれは保てないであろうその状態を見れば、それも納得のいくものであると感じました。乗ればインジェクションですので始動も楽、旧車と言えど扱いやすいのが身上です。この度車庫整理のため売却に至りましたが、おそらく二度と出てくる事は考えにくいであろう希少なフルオリジナルのZを、後世に継いで頂ける方を求めております。

実車は埼玉県にあります。