1963年5月、鈴鹿サーキットにて日本初の大規模自動車レースが行われました。
これが第1回日本グランプリです。プリンスは、ほぼ無改造のスカイライン・スポーツとグロリアの2台で参戦しましたが8位と惨敗に終わりました。
そしてプリンスは、第2回の日本グランプリで優勝するため、「スカイラインGT」を開発します。
そのスカイラインGTは、グロリア・スーパー6に搭載されていたG7型エンジン(2000cc)を125馬力までパワーアップし、S50型スカイラインの車体に搭載しました。
そしてイタリア・ウェーバー社のツインチョークキャブレターが3連で装着されました。
結果は、優勝は逃したもの、2位、3位、4位、5位、6位と上位を独占します。
特筆すべきは、トップをポルシェ904と激しいバトルが展開され、一時スカイラインがトップに立ったことです。わずか半周でしたがスカイラインの伝説がここから始まりました。
今回ご紹介する車両は、スカイランの伝説を作ったスカイライン GTBです。
現オーナーさんは、平成21年にプリンスで有名なショップで購入します。
現車は、54B3型ですがオーナーさんの好みにより54B2型に変更しています。
【相違点】
・フロントグリルが縦グリル
・バンパーにオーバーライダー装備
・リヤテールランプ
以下に現オーナーさんが実施したモディファイを記します。
・エンジンOH
・キャブレターOH
・バンパーのメッキ塗装
・メッキ類と各パーツの磨き
・フロントグリル(横→縦)変更
・オーバーライダー付きバンパーに変更
・リヤテールランプ交換
・時計とラジオ取り付け口にカバー装着(純正時計、ラジオ有)
・電動アンテナ交換
・ハザードランプ装着(元々ないため、追加装備)
・クラッチ修理
・タコメーター修理
・エアクリーナー→ファンネル
・ホイールベアリング交換(フロント/リヤ)
・ビルシュタインショック交換
・車高ダウン(フロントはバネを切り)
・ナルディ製ウッドステアリングホイール(受け渡し時に純正品と交換)
・フロントバケットシート換装(受け渡し時に純正シートと交換)
・現在ワタナベ製アルミホイールが付いていますが、ノーマルホイールキャップ、ノーマルワイドスチールホイールに交換します。
・現在ステンレスマフラーが付いていますが、ノーマルマフラーかどちらかの選択となります。
備考
※1:フロントグリル、バンパーの2型ですが、3型もありますので交換は可能です。
※2:リヤテールランプ、エアクリーナーの交換は要相談となります。
【不具合箇所】
・室内ルームランプ不灯
・メーター内水温計の照明不灯
内外装は、抜群に良いコンディションをキープしています。
オーナーさんは、大変こまめな方で暇があるとクルマを磨いていますので大変きれいな状態です。
しかし、全てがきれいな状態も好きではないため、メッキ類の一部にわざと錆を残しています。オーナーさんの好みですね。
リヤドアの一部に塗装の浮きが見られる箇所があります。
インパネセンター部に3連メーターを装備しています。
メーターの種類は、水温計、油温計、油圧計です。
機関に不具合はありません。
アクセルを煽るとウェーバーの吸気音と迫力のあるエキゾーストノートを聞くことができます。
屋根付き車庫に保管。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。