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日産 フェアレディZ(S31)
1977
年式
車検
26年8月
走行
不明(メーター交換のため)
備考
5MT ヒーター ETC
長さ
4110mm
1630mm
高さ
1290mm
重量
1130kg
排気量
1990cc
取材日2011年6月26日

世界一売れたスポーツカーとして誉れ高い初代S30系のZです。
初めから北米に向け、廉価で魅力的なスタイリングと高いスペックを持つモデルとして開発が進められ、特にスタイリングはロングノーズ・ショートデッキの流麗さが表現され、全高のあるL型エンジンを収めるべく、ボンネット中央が盛り上がったデザインとなったのは、当時担当したデザイナーとエンジニアがお互い譲れない結果のものとの逸話があります。 

当初はSUツインキャブを備えたL20型も、途中インジェクションへと変更され、型式もS31へと変わっていきます。 77年式のこちらのZ、そのS31へとなった最終年式に近いモデルです。

オーナーさんは平成21年12月にショップより購入されました。 ホイールなど多少の変更こそありますが、エンジンはノーマルのL20、車高も落とされておらず、ほぼオリジナルの状態です。 

ボディカラーは黄色、過去にリペイントはされているようですが、元色もこの黄色のようです。 
外装を良好な状態にすべく、平成22年6月に手直しをしています。 いくらキレイに見えていたボディでも、パテで補修してあるのが分かり、それを嫌ったオーナーさんがパテを使用せず、あくまで鈑金での補修にこだわった作業内容です。 今となってはこの数少ない作業をしてくれるショップをどうにか探し出し、左右フェンダー・サイドシル・リア左右アンダーパネル・バックパネルと、それぞれを作製、溶接、塗装を施しました。 現在も塗装の状態は良好、サビなどの傷みも見受けられません。 外観からチンスポイラーはノーマルではありません。 

内装はステアリング以外オリジナルが保たれています。 シートは運転席側の座面が全く違う生地のものでしたが、純正の生地にて張替えました。 左右とも傷みはなくキレイです。 その他天井やダッシュ、内張り等問題箇所はありません。 

エンジンは載せ換えを行っていないノーマルスペックのL20型です。 マフラーも純正で一切のモディファイは加えていません。 
前オーナーが行ったものも含め、これまでの主要なメンテの内容を挙げていきます。

H16年10月 
フュエールポンプ交換
エキゾーストマフラー交換

H16年11月
フューエルタンク交換

H18年8月
デスビアッセンブリー交換
ハイテンションコード交換
イグニッションコイル交換
スターターモーター交換

H19年2月
クラッチオペレーティングシリンダー交換

H21年2月
クラッチカバー・ディスク(ニスモ製)交換

H22年6月
ハブベアリング交換
亀有ストリートショック交換(4本)
ブレーキホース4箇所交換
クラッチマスターOH
スタビライザー・テンションロッドブッシュ交換

現在もエンジンは好調、ミッションや足回りも何ら問題ありません。
記録簿は前々オーナーのものがあり、前オーナーのものは細かな整備明細がありますので、今後のメンテの参考にして下さい。

車内にクーラーが備わりますが、コンデンサーがなかったそうで、使用できません。

スピードメーターは前期型の240km/hスケールに変更していますので、距離は不明です。

リサイクル券(6420円)と自動車税の月割りはご負担をお願いいたします。

オーナーさんの若き日の憧れのクルマがこの30Zでした。 デビュー当時、オーナーさんはちょうど19歳の時だったそうで、スポーツカーとしてはいくら廉価とは言え、とても手に入れられる状況ではなかったそうです。 思いは続き、ようやく手にした時には、退職記念の1台となっていました。 モディファイが加わっているクルマが多い中、ノーマルが維持されているものを絶対条件として探していたところ、フルオリジナルとはいかないまでも、エンジンはL20のまま、よくあるL28等への換装もされてなく、車高もノーマルのこのZを選びました。 何故そこまでノーマルにこだわるのか、それは当時の憧れのクルマを新車で買ったイメージに近づけたいとの思いからです。 まさに生産ラインから出てきた状態を模し、それを駆って当時の街を走れば、まさにタイムトリップしたかのよう、この思いに浸れるのが何よりの楽しみ方であるそうです。 本当はノーマルではないホイール、ハンドル、スポイラーも元に戻したかったそうですが、なかなか良い状態のパーツがないとの事から現状のまま、せめてこれ以上のノーマル部品を使わないように心がけてきました。 型式31はキャブからインジェクションへと変更され、スポーツ性が薄れているとの見方も多いようですが、逆にセッティングなどの手間がなく、始動も非常に楽で、いわゆる世話なしがメリット、スタイリングや雰囲気を楽しみたいのであれば、インジェクションが有利とのオーナーさんの見解です。 実際に試乗した際にも、始動時のアクセル操作は不要、息継ぎなどしないスムースなL型エンジンの特性が楽しめます。 マフラーもノーマルですので、オーナーさんが望む新車のイメージにより近い感覚が体感できると感じました。 ようやく手にしたZを、まだまだ楽しみたい気持ちも強いようですが、どうしても欲しいクルマがあり、手放す決意を致しました。 出来ればこの状態で乗って頂きたいのが望みの30Z、オーナーさんの思いに共感を覚える方に選択頂きたい1台です。  


【更新】
最近になり  ウオーターポンプ、ヒーターホース、ハイテンションコード、ファンベルトの交換しました。
現在も不具合なく好調との事です。


実車は群馬県館林市にあります。


以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD OUT
Zと言えばこれ、ロングノーズ、ショートデッキこのスタイルに憧れた方も多い事でしょう。   
   
後期型は180km/hスケールですが、前期型の240km/hのものに変更。 時計もスポーティなもの。 動作も正確だそうです。
ステアリングのみノンオリジナルのナルディが備わります。 シフトブーツとカバーは純正新品に換えています。
座面は純正の生地にて張替え済み。 フロアの状態。 サビや腐りはありません。
   
  中央のバルジには、エンジニアたちの思いがありました。
ホイールはワタナベ、タイヤサイズは前後とも195/65-15。  
この辺りはしっかり鈑金にて補修。  
  オリジナルスペックのL20型エンジン。
ガレージ内にあるジャッキから下回りを確認。 作業工程の記録写真があります。
 


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