オーテックがスペシャルメイドを加えたR32のオーテックバージョンです。
ベースはGTS−4の4ドア、エンジンはRB26DETTをNA化した仕様はオーテックによるチューニングが施され、220psのスペックを誇ります。 ミッションは4速ATの設定、その姿からスポーツ指向のGT−Rに対し4ドアGTカーの位置づけがイメージされます。 生産台数わずか198台の希少なモデルです。
オーナーさんはショップを通じて購入されました。 推測するに現オーナーさんで3〜4代目のようで現在もオリジナルのコンディションが保たれています。
外装から見ていきますと、フロントフォルムはGT−Rの様相です。 イエローイッシュグリーンパールの呼称を持つボディカラーはオリジナルの塗装で、退色はなくツヤは十分にあります。 サビやヘコミなど大きな傷みもありません。 細かくは左右ミラー上部にクリアはげ、ボンネットにエクボ、その他飛石が数箇所、また、ガラスモールにヒビが確認できました。
内装は特別な傷みはなくキレイに保たれています。 シートは表皮がこちらも専用のようで、状態は良好、歴代オーナーが丁寧に扱われてきたのが見て取れます。 革巻きのステアリングとシフトノブも擦れは気になるような状態にはありません。 天井やダッシュ他も問題なしです。
エンジンもオリジナルスペックです。 通常のRB型との違いはヘッドカバーがボディと同色です。 現在は好調で問題は感じていません。 これまでもトラブルはなく、最近では前回車検時に点検・整備を施しています。 特別な部品交換・修理はなく、基本的なメンテにとどまっています。 残念ながら過去の修理明細は保管されていませんでしたので、これまでの修理履歴は不明ですが、タイミングベルトは平成18年5月 95751kmの際に交換した記しがあります。
事故暦は現オーナーさんについてはありません。 また過去には根拠となるものはありませんが、購入時にはないと聞いています。
点検記録簿は保管されていません。
エアコンは問題なく効くそうです。
取説はスカイライン用のものがあります。
ナビはこのままお付け致します。
オーディオについて、スピーカーのコーン紙に破れがあるため音質にビビリ音があります。
リサイクル券(9730円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。
スカイラインが好きなオーナーさん、このR32のオーテックもかねてより探していた1台でした。 スカイラインは数台を所有、乗り継いできましたが、共通するのは4ドアのボディスタイルを好んで選んでいること。 R32においてもGT−Rは十分に魅力的でしたが、やはり4ドアセダンを選ぶに至り、また、オーテックが放ったチューニングカーとしての存在感は、オーナーさんにとって非常に大きなポイントであったようです。 走りの面ではGT−Rと比較し、ATのみの設定からも判別できるようにジェントルであるそうです。 それでもエンジンルームに目をやればタコ足が備わる辺りは、チューニングカーとしての雰囲気を味わえますし、直6のNAならではのスムースな走りはこのクルマの性格にマッチしたもので、控えめながらスペシャルメイドを楽しめるモデルと言えましょう。 ようやく探したクルマでしたが、実はまだ購入後間もなく、傷みを補修しながらこれからと言う時に、こちらもずっと探していたと言うクルマが見つかり、車庫事情もありやむを得ずこのオーテックを売却する運びとなりました。 派手さを抑えたチューニングカーのオーテックバージョン、この4ドアGTカーに魅力を感じるオーナーさんと指向を共にする方は一考されてはいかがでしょうか。
実車は埼玉県蕨市にあります。