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ミツオカ  ゼロワン
1997
年式
車検
22年7月
走行
123,848km
備考
ディーラー車  5速MT  ポリッシュ/紺色   ヒーター   オーバーホール   改造多数   ETC   ツーオーナー
長さ
3630mm
1690mm
高さ
11190mm
重量
730kg
排気量
1830cc
取材日2009年8月18日
希少な1台、光岡自動車のゼロワンをご紹介いたします。

ライトウェイトスポーツの頂点といえばスーパーセブン。
オーナー様も購入を検討されたそうですが、街で見かけることも多く面白みが少ないと感じたため、より希少性の高いお車を探されていたそうです。
そんな時に1年落ちの新古車としてミツオカディーラーに飾られていたのが、このゼロワンでした。
とても希少であり、エアコンが装着されるなど使い勝手が良く、しかも壊れにくいという国産ならではの良いところが購入の決め手になったそうです。

購入から約11年間オーナー様はこの1台だけを乗り続けているそうで、その間に様々なところに手をかけて好みの1台を作り上げてきたそうです。
できる限りのことはご自身で作業され、専門的な部分のみをプロに任せるなど、かなりの時間と愛情が注がれています。
金額でいえば車両本体の価格を大きく上回るほどだそうですから驚きです!
そして晴れた休日には必ずといって良いほどドライブに出かけ、別荘のある河口湖周辺ではワインディングの走りを楽しまれているそうです。

近々ご家族が運転する機会が増えるため、このお車の良さを理解してくださる方にお譲りしたいとのことです。

◆◆外装◆◆
長いフロントノーズにタイトなコックピット、ボディから独立したフロントフェンダーなどスーパーセブンとよく似たスタイルです。
しかし、フロントエアロやテールランプなどの細かいデザインはゼロワン独特のものがあります。
このデザインを好まれる方も多いのではないでしょうか?

リアのスペアタイヤは取り外されており、交換された小型の可倒式フロントウィンドウと共によりスパルタンな印象を受けます。
また、特注品のエキゾーストはサイド排気に改められた為、リアフェンダーを穴の無い物に交換しカーボンシートが貼られています。
いずれもオーナー様ご自身の作業によるものですが、素晴らしい仕上がりです。

アルミ製のパネルが張られているボディに腐食はありません。
塗装部分には艶があり、ヘッドライトやミラーなどのメッキパーツも輝いています。
年式から想像する以上に良いコンディションを保っていますね。

◆◆内装◆◆
スーパーセブンに比べて広い印象の車内は、大人が二名乗車しても余裕があります。
肩が当たるというようなことはありませんでしたし、足元も広いようです。

そして、外装同様に多くのパーツが変更されています。
シートは左右共にケーターハムのものに交換されており、下がった着座位置からの視界は地を這うようです。
シートベルトはタカタ製の4点式で、頑丈ながらしなやかで軽いものが選択されています。
ステアリングはモモ製に交換され、それにともない見づらくなったメーター類は傾けることで視認性を確保しています。

なお、軽量化のためにエアコンは外されています。
ドライブに必須のETCは装着されたまま譲ってくださるとのことです。

◆◆機関◆◆
内外装共にかなりの手が入れられていますが、それは機関にも言えることです。
エンジンはフルチューンに近いところまで手が入り、205馬力を発揮しています。
そしてそのパワーを逃がさないようにデフにはLSDが組み込まれ、しっかりと止まるようにブレーキもアップグレード済みです。
さらに軽量化にも余念がなく、エアコンやスペアタイヤの取り外しによって150kg近くの軽量化を達成しているそうです。
ケーターハムで言う所のR330以上のパッケージが完成していますね。

ここまで手が入っていますが、トラブルは無いそうです。
早め早めに整備されているオーナー様の努力もあるでしょうし、元々の信頼性も高いのでしょう。

◆◆変更点◆◆
2002年8月 約35,000km マルハモータースにて
・ エンジンオーバーホール
・ ヘッド面研
・ ポート研磨
・ バルブ擦り合わせ
・ In&Exカム交換(エムズ製)
・ 4連スロットル装着(マルハモータース製)
・ イリジウムプラグ装着(NGK製)
・ フリーダムコンピューター装着
・ 各種シール&ガスケット交換
・ クラッチオーバーホール(メタルディスク)
・ リアブレースバー装着(マルハモータース製ワンオフ)
・ エアコン取り外し

2004年 ヨシムラ本社にて
・ チタンエキマニ装着(ヨシムラ製ワンオフ)
・ カーボンサイレンサー装着(ヨシムラ製ワンオフ)

2005年 約100,000km
・ サスペンションを新品交換

2007年6月 約110,000km マルハモータースにて
・ エンジンオーバーホール
・ 各種クリアランス調整
・ シリンダーボーリング&ホーニング
・ オーバーサイズピストン装着(WPC処理、モリブデン処理)
・ メタル交換(マルハモータース製)
・ クランクシャフト修正&磨き
・ 強化タイミングベルト装着
・ ウォーターポンプ交換
・ オイルポンプ交換
・ ローテンプサーモ装着
・ イリジウムプラグ装着(NGK製)
・ ホース類交換
・ カーボンカムカバー装着(マルハモータース製)
・ 各種シール&ガスケット交換
・ フライホイール交換
・ デフオーバーホール
・ LSD組み込み
・ フロント4ポッドキャリパー装着(マルハモータース製)
・ リアビッグローターキット装着(マルハモータース製)
・ 前後ステンメッシュブレーキライン装着(マルハモータース製ワンオフ)
・ フロントフェンダー加工

◆◆同乗走行◆◆
オーナー様のご好意により、助手席での同乗走行をさせていただきました。

この手の車に試乗するのが初めての私は、乗り込むのに手間取ってしまいました。
そんな私を横目にスルスルと乗り込むオーナー様、さすが慣れていらっしゃいます。

かなり手が入り高回転仕様となっているエンジンですが、アイドリングもしっかりと安定しています。
ゼロスタートからの加速も滑らかで、さすがマルハモータースのフルコン制御といった感じです。
レブリミッターは7,800回転とのことですが、どこまででも回ってしまいそうな気持ちよさがあります。
あっという間に法廷速度を超えてしまう為、スピードには注意が必要ですね。
LSDはしっかりと利いているものの、街乗りでギクシャクしない絶妙なセッティングです。
オーナー様いわく、コーナー立ち上がりの駆け出しがかなり良くなったそうです。
また、4ポッドに変更されたブレーキは、助手席でも感じるぐらいカッチリと利いていて安心感があります。

コーナーに入ると、乗車位置が目一杯後ろにあるため独特の走りが楽しめます。
勝手に曲がっていく車を後ろから眺めているというか、他の車とは違ったコーナリングです。
そしてなによりも楽しめるのが、空気を掻き分けて走っているという感覚でしょう。
風が巻き込むという以前に、動かない空気の中を突破している・・・ほとんどジェットコースターのような感じです。
この気持ちよさ、車好きなら一度は体感して欲しいですね。

◆◆取材を終えて◆◆
これも、あれも、そっちも違う。
最近ではここまでチューニングされた車は珍しく、変更箇所を見つける度に楽しくなりました。
このお車からは、オーナー様の情熱が強く感じられますね。
理解あるオーナー様に乗り継いでいただけたらなと思います。

なお、リサイクル券\8,750の全額負担と、自動車税\39,500の月割り負担をお願いいたします。

保管場所 東京都

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
  お洒落なフェンダー
フロントフェンダーも素敵です。  
   
横幅広くスペースは意外にゆったり  
足元も意外に広い  
 
   
チューンされたエンジン  
タコアシ ヨシムラ製ワンオフマフラー
  左フロント
右フロント 右側、リアからフロントへ
右側、フロントからリアへ 左リア
右リア お洒落なフロントノーズ
 
   


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