【三菱ジープについて】
三菱ジープ歴史は、太平洋戦争終了後アメリカ進駐軍が使用したウイリスオーバーランド社のジープを、1950年代に誕生した警察予備隊(自衛隊の前身)の車両用にノックダウン生産したのが始まりです。全てウイリス社の部品を用いるコンプリートノックダウンであったため、初期モデルにはスリーダイヤが無かったそうです。その後、ウイリス社と三菱が技術援助および販売契約を結び、輸入部品を使用しない国産ジープへの道を歩み出しました。国内生産が本格化した60〜70年代は自衛隊および官公庁、林業や建設業などが中心の実用車でしたが、75年8月には一般ユーザー向けのJ58型がラインナップされます。
「Jeep」の真骨頂と呼ぶべきスパルタンな姿と悪路をものともせず、走り抜ける高い走破性で硬派な個性派ユーザーからのマニアックな支持を獲得しました。民間向け最終モデルは94年登場のJ55型で、自動車NOx法に対応したディーゼルターボエンジンを搭載。 98年に最終記念車の販売を行い、46年にも渡るモデルレンジに幕を閉じます。
【ご紹介する車両について】
今回ご紹介する車両は、1977年モデルの三菱ジープJ58です。
現オーナーさんは平成10年に同じ趣味を持つ友人の方(ジープマニア)から購入します。
この車両、軍用車仕様となっていますのでノーマルとは違います。また、オーナーさんの手作りの個所もあり、特殊な装備も多数ありますので実車の確認をお勧めします。
ボディカラーはOD(オリーブドラフ)カラー、元色はシルバーだったそうです。オーナーさんが自ら塗っている個所もありますので多少塗装にバラツキがあります。
フロントパネルのWILLYSの浮き出しはオーナーさんの手作りです。
フロントバンパー前にトゥバー、室内の中央に重機関銃用の支注、後方にはアンテナの支柱などを設置、小物も沢山装備しています。幌はキャンバス地で作成しています。
ウインチはオーナーさんが取り付けています。室内のシフトレバー後方にPTOのレバーも設置、この手の車を扱う人はなんでもこなしてしまうので感心してしまいます。でもエンジンなどの機関には触らないそうです。
シートはフロント2脚、リヤ2脚(対面式)を装備、4人乗車です。現在、リヤのセンターにも1脚ベンチシートがありますが取り外しは可能です。
フロント助手席シートとリヤ対面式シートは普段使用していませんのでビニールカバーを被せてあります。
ジープの特長である5連メーターです。現在油圧計が作動していません。
エンジンは一発で始動、アイドリングも安定していました。
エンジンは4G52のガソリンエンジン、トランスミッションは4速マニュアルミッションです。
シフトレバーは3本あり、通常のギヤ切り替えレバー、2-4駆の切り替えレバー、Hi-Loの切り替えレバーがあります。
4駆駆動にするためには、車両を停止してフロントホイールハブをロック側にする必要があります。もちろん2-4駆切り替えレバーを4駆にします。
現在のフルタイム4駆とは違ってマニュアル操作が必要ですが、これがいいという方もいらっしゃると思います・・・硬派な4輪駆動車です。
2枚点検整備記録簿がありましたので交換部品を以下に記します。
平成25年2月(走行距離:136,832km)
・エンジンオイル交換
・オイルエレメント交換
・フロントブレーキピストンカップ交換
・リヤショックアブソーバーブッシュ交換
・リヤブレーキホイールシリンダーASSY交換
・リヤブレーキライニング交換
・ブレーキオイル交換
・冷却水交換
平成28年8月(走行距離:141,469km)
・エンジンオイル交換
・オイルエレメント交換
・ブレーキマスターシリンダーASSY交換
・スパークプラグ交換
・クラッチオイル交換
・ウォーターポンプ交換
・ファンベルト交換
・ポイント交換
・冷却水交換
売却理由は、もう十分楽しみましたので次の方にお譲りしたいということでした。
この車両はNOx・PM法適合車です。
NOx・PM法の対象地域でも登録ができます。
現在、Jeepの姿は三菱自動車の公式サイトで見ることができません。これは商標権の問題等から公開継続ができないようです。名車が公式サイトで見られないのは残念です。
時代の流れなのでしょうか・・・。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。