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◆ローバー・ミニについて
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ミニは1984年に10インチであったタイヤを12インチへ変更、タイヤサイズの大型化に伴い、ブレーキをドラムブレーキからディスクブレーキに変更しました。タイヤのインチアップは乗り心地をよくするほかに現代のブレーキ性能へと進化させることに成功しました。
同時期にミニの輸入元ディーラーが日英自動車からオースチン・ローバー・ジャパンに社名を変更、ミニは単に「MINI」と呼ばれるようになります(BLMCとかの名前はなし)。また、1989年には、ブレーキサーボが導入され、ブレーキ性能は飛躍的にアップします。
1991年には、創業以来手を加えられていなかった伝統のAタイプユニットであるキャブレターがインジェクションへ進化します。キャブレターのままでは1993年よりECの定める厳しい環境基準をクリアすることができなかったようです。でもこの大改革により、故アレックイシゴニスが残した小さくも大きな遺産を存続させることができました。
でも、2000年に伝統を継承してきたMINIは生産を終了します。今はMINIといえばBMW製とそれ以外(オースチン、モーリス、BLMC、ローバー)という区分けでしょうか。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は限定1500台と言われるローバー・ミニのポールスミス、ローバー・ミニ1.3のインジェクションモデルをイギリスの有名デザイナーであるポールスミスがデザインを手がけた車です。エンジンカバー、トランクルーム、インパネなどに専用色(ライトグリーン)が使用されています。
現オーナーさんは約8年前にミニ専門ショップで購入します。このポールスミスで3台目のミニとお聞きしました。同じ車を3台乗り継ぐ方はそうそういらっしゃいません。相当なミニのマニアの方と言えます。
休日のドライブカーとして使用、普段は屋根付きのガレージに保管しています。
購入当初は、あちこちとドライブに出掛けたそうですが、ここ最近はあまり活躍する場がなく、コンディションの維持するため近場を数キロ走る程度となり、これではミニにとって環境がよくないと思い、大切に乗って頂ける方にお譲りしようとエンスーの杜への掲載となりました。
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◆ボディ
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ボディは大変きれいな状態でした。ボディカラーはオールド・イングリッシュ・ホワイトです。フロントグリルやメッキバンパーも輝きがあり、きれいな状態です。
サイドシル、ドアパネル下にサビはありません。
リヤクォーターウインドウガラスは開閉式に変更しています。
ボンネットのセンターには、ポールスミスのロゴ入り、七宝焼きマークがあります。
フロントグリルにあるイギリスの国土を形取ったエンブレム、テールリッドにあるGBエンブレムは購入当初からなかったそうです。
フロントフェンダー左のオーバーフェンダー部に一部割れがありました。
リヤクォーターパネル左に凹みがありました。
アルミホイールは10インチのミニライト、タイヤサイズは165/70R10です。
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◆インテリア
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インパネは、ボディカラーのホワイト、コンビネーションメーターもホワイトです。
メーター内にはポールスミスのロゴがあります。
シートは本革シート、擦れもなく、いいコンディションでした。
グローブボックスを開けるとライトグリーンが目に入ってきます。
このあたりは裏地に気を使うポールスミスのデザイン心でしょうか。
オーディオはCDデッキ、エアコンはよく効いていました。
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◆機関
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エンジンはオリジナルで変更点はありません。エンジンのヘッドカバーはライトグリーンです。メンテナンスはしっかりされていて常に綺麗な状態を保たれています。
もちろんエンジンコンディションに問題は無く、楽々長距離をこなすそうです。
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◆足回り
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足回りはオリジナルのラバーコーンではなく、スプリング+ハイローキット組み合わせをチョイスしています。ショックはビルシュタイン製に変更しています。ラバーコーンと比べると乗り乗り心地はかなり良くなっているとのことです。
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◆メンテナンス
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車検時の点検整備記録が2枚(2015年と2017年)残っていました。
整備内容は、エンジンオイル・フィルターの交換、クーラント交換、ブレーキフルード交換、リヤホイールシリンダーカップの交換、ファンベルトの交換などです。
車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。