［ＭＧ－ＹＡ］個人売買情報

MGと聞いてほとんどの人が思い浮かべるのは、オープン2シーターのスポーツ・カーの姿だと思います。
しかし、MGは歴史の中では、いくつかのサルーンモデルが登場します。
それらはいずれも当時のモーリスなどをベースにしているのですが、そこにはMGのテイストであるスポーツ性能が盛り込まれた内容となっています。

さて、今回ご紹介するクルマはMG-YAの4ドアサルーンモデルです。

YAは1947年に登場します。ボックス断面のフレームの上に載るボディはちょっと古めかしいスタイルに見えるのですが、その中身はボディを溶接により一体構造としています。しかも足回りは、リヤは半楕円リーフ・スプリングを用いたリジット・アクスルですが、フロントはダブル・ウィッシュボーンとコイル・スプリングの独立懸架が採用されています。
またステアリング形式はラック・アンド・ピニオンでした。
ちなみに独立懸架とラック・アンド・ピニオンは、2年後にTシリーズ・ミゼットのニュー・モデル、TDにも使われています。
つまり、これらのコンポーネントは、スポーツ・カーより先にサルーンの方が進んだシャシーを持っていたことになります。

ただし、パワー・ユニットは、TCと同じエンジンを搭載し、キャブレターを1基に減らされ、パワーも抑えられています。ミッションはTCの改良型で4速MT、重いボディに対してギヤ・レシオをワイド化しています。

ボディはモーリスやウーズレーと共通で、フロント・グリルのみ異なっています。
インテリアは、伝統のウォールナットのダッシュ・ボード、ドア・キャッピング、本革張りのシートやドア・トリム、サンルーフ（手動式）も付いています。

1951年には、YBに後継の座を譲ります。

【ボディ】
ボディは、塗装をし直しています。黒と赤のコンビは純正色にはないそうです。
塗装面にひび割れがありますが、メッキ類はきれいな状態だと思います。
フレームには、少し錆がある箇所が見受けられます。
サイドウインカーは、センターピラー部にあり、スイッチを作動させるとウインカーが飛び出てきます。矢羽式というそうです。
サンルーフは手動式、ハンドルを回してルーフを後ろにスライドさせます。
フロントドアは前開きタイプ、結構乗りやすく感じました。

【インテリア】
インテリアは、良いコンディションです。
シートやトリム類は、張り替えてあります。ウォールナットのダッシュ・ボードもいい状態です。現在、付いているステアリングホイールは純正ではありませんので純正のものに交換します。

【機関】
機関に不具合はありません。
多少のオイルの滲みがありました。

屋根付き車庫に保管。

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。

リサイクル費用は、別途清算させて頂きます。