1955年の発表以来、北米、イギリス本国を始めとするヨーロッパで大ヒットとなったMGAは、デビュー当初1489ccのエンジンで68PSを発生させました。1956年10月からは72PSに馬力がアップしています。その後BMC・Bタイプユニットを1588ccまでスケールアップさせた“MGA1600”に発展します。高性能版“ツインカム”と同じボア×ストローク比が与えられた4気筒3ベアリングOHVエンジンは79.5PSを発揮、空気抵抗の大きいロードスターバージョンでも確実にオーバー100マイルの最高速を実現しました。ボディのバリエーションにはロードスター、オプションのハードトップ、そしてそのハードトップをそのまま固定したような形状のフィクスドヘッドクーペが存在しました。また、ツインカム用に各部が強化されたシャシーと同じくツインカム用の4輪ディスクブレーキが奢られた“1600デラックス”がごく少数ながら生産されています。1961年には、依然BMC・Bタイプを名乗るものの、その実はシリンダーブロック、ヘッドともに新設計された1622ccの1600マークIIに発展、翌年後継車MGBにバトンタッチするまで生産されました。MGAの通算生産台数は約101,000台に上がります。
今回ご紹介する車両MGA1600ロードスターです。
現オーナーさんは、約2年前にエンスーの杜から購入されます。
その当時の記事がまだエンスーの杜のサイトに残っています。見たい方は以下のアドレスをクリックしてください。
http://enthuno-mori.com/mg/20080710mga/
エンスーカーとして乗るならやはりイギリスのオープンカー、ツイードのジャケットを着て颯爽とワインディングロードを走る、そんなシーンが似合うのはイギリス車しかないというオーナーさんの憧れがMGAの購入の動機だったそうです。
ボディは、きれいな状態です。特に気になる個所はありませんでした。元々カルフォルニアから輸入された車ですので錆びはほとんどなかったそうです。メッキやモール類も錆びはなく、よいコンディションを維持しています。ボンネット、ドア2枚、トランクリッドは樹脂製です。ホイールは古いイギリス車の定番であるワイヤーホイールを履いています。
幌は、フロントウインドウガラスの両サイドに破れがありますがオープン乗りには問題ありません。雨の日には乗りませんから・・・そうですね、たしかにと思いました。
ドアのサイドウインドー、トノカバーはあります。ドアを開けるときは内側のワイヤーを引っ張ります。
インテリアもよいコンディションを維持しています。特にシートは破れ、擦れ、ヘタリはなく良い状態だと思いました。
スピードメーター、タコメーター、燃料計はイエーガー製です。油温計と水温計はコンビメーターでスミス製です。エンジンスタートはインパネセンターにあるスイッチで行ないます。計器類に故障はありません。
機関に不具合はないそうです。エンジン始動も一発でかかりました。
トランスミッションは4速MTです。ご存知のとおり、1速はノンシンクロなので車両が止まっている状態でないとシフトできません。キャブは定番のSUツインキャブです。
購入時と昨年の車検整備の内容を以下に記します。
【平成20年11月】
・車検点検整備
・キングピンブッシュ左右交換
・ハブベアリング交換
・リバウンドバッファ交換
・ディスクブレーキキャリパーパッキン交換
・左ショックリンクロッド交換
・ファンベルト交換
・バッテリー交換
・エンジンオイル交換
・ブレーキオイル交換
・ロングライフクーラント交換
・B/Gカップグリスアップ
【平成22年11月】
・車検点検整備
・ブレーキオイル交換
・ポイントアーム交換
・フロント左リバウンドバッファ交換
・フューエルフィルター交換
・キャブレター洗浄・調整
・ツインキャブ・チョークジェット交換
・B/Gカップグリスアップ
屋根付き車庫に保管。
更新記事:2012.6.28
オーナー様は次のターゲットの車が決まったそうです。そのため、早期の売却を希望されております。今回の大幅な値下げはそのためです。ぜひ、この機会に伝統的なブリティッシュスポーツカーをお手元に。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。