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ロータス エラン S3 1967年式
車検 28年12月 走行 68,093km 備考 昭和62年 並行輸入 国内1オーナー
長さ 3680mm 1420mm 高さ 1170mm 重量 670kg 排気量 1550cc
取材日2015年5月

大変貴重なロータスエランS3のご紹介です。

ロータス社が北米市場を意識した、言わば「世界戦略車」のエランは1962年のロンドンショーでデビューしました。

先代のエリートよりもラグジュアリー志向が強く、人気の高いオープンモデルを基本として開発されたエランは、トータル約1万8千台が生産されました。

結果的にロータスの名前を世界中に知らしめた重要なモデルであり、ロータスの中でも代表的なモデルと言っても過言ではないでしょう。

また。ビジネス的な意味合いだけでなく、ロータス社の根幹とも言える「バックボーンフレーム」を最初に採用されたモデルでもあることから、ロータス社を語る上でなくてはならない存在でもあります。

エランはS1〜S4まで生産されました。

それぞれの特徴は時代の流れの中で行われた正常進化であり、その中でも大きく発展したモデルが今回ご紹介するS3であると思います。

大きな特徴の一つにドアサッシが装着されたことがあります。

これまではオープンボディが基本で、エマージェンシー的なソフトトップの組み合わせであった為、日本での実用性の面では多少使いづらい面がありました。

S3からのモデルはパワーウィンドウが標準装備となったり、上記ドアサッシの効果できわめて密閉性の高いソフトトップとの組み合わせのおかげで、非常に実用性能が向上されたモデルといえます。

オーナーさん曰く、「車は走ってなんぼ、エランらしく気持ちよく走りたい。」の気持ちは本当によくわかります。

旧車を維持していく中で、様々な価値観があると思いますが、やはり、本来の姿で本来の目的の通りドライブするのは至って健全な考え方だと思います。

その中でも多少の実用性は、日々ドライブする過程でストレスを軽減する働きがあることも事実です。

個人的な価値観ですが、旧車ならではの雰囲気と多少の実用性はとても大事な組み合わせのように思います。

オーナーさんとロータスの出会いは1976年の日本GPだそうです。

また、幼少期に見てとても印象に残っていた車がロータスエランであり、憧れの車と、日本GPの強力なロータスの印象が初めて一致し、その時からロータスの大ファンとなったそうです。

乗るならエラン、S4はホイールアーチの形が好きになれなかったのでそれ以外、との想いで探していた時に現車に出会いました。

さて、現車ですが、昭和62年に国内初登録から現在に至るまで、現オーナーさんによって極めて良好な状態が保たれています。

28年間の所有歴ですので、細かなメンテナンスは省略するとして、購入から現在までのメンテナンス履歴を列記いたします。


昭和62年 アトランティック商事において走行距離28,156mileの現車を購入。その際にセミレストアを実施。

フレーム交換、オルタネータ交換(マイナスアースに変更)、ヘッド回り、ビックバルブ化を含めたオーバーホール、ウォーターポンプ交換、足回りブッシュ類の交換
オーバーヒート対策として、ラジエターコア3割増しにて作成、電動ファン取り付け、サーモスタット87℃用取り付け、ベレGミラー、ロータス純正カーステ等・・・

購入後1年のレストア期間を経て品川の陸自にてナンバー取得。※3回通ってようやく取れたそうです。

その後、広島へ転勤され、それなりのメンテナンスを繰り返しながらカーライフを楽しまれていました。

その間、大阪市のあるショップがエラン用センターロック、ミニライトホイール作成の記事を目にして連絡。
1本4万円×4本で購入。現在も何のトラブルもなく使用中。

平成8年ブレーキサーボの不調をきっかけに現在の主治医さんとのお付き合いが始まりました。

翌年、主治医の勧めもありボディの総剥離を中心としたフルレストアを実施。また1年の歳月をかけ徹底的にメンテナンスされました。

総剥離により全塗装(原色のイエロー)、ドライバッテリー装着のためバッテリーの搭載位置変更、ポイントを廃止し、フルトラ化。
マフラー作成、フロントスクリーン交換、ウッドパネル及び、センターアームレスト、幌を新品交換。

過去何度か切れた経験のあるラバードーナッツ対策として、非常に高価なCVドライブシャフトに交換。

フロント及びリアスプリング交換、ショック、スパックスの車高調を装着。

平成24年、エンジン載せ替え ロータスツインカム(ビックバルブ)126ps仕様

平成25年、ステアリングコラムより、煙が発生(古い配線のショート)し、フューズボックス含む配線すべての引き直し。

平成26年、ボンネットのひび割れ修理。

平成27年、 シリンダーヘッドOH

オーナーさんはほぼ週末はエランをドライブされます。 (雨天中止)

冒頭にもあるように、「乗ってなんぼ」、約2時間程度のドライブを楽しまれます。

エランが好きで、乗り続けてきて、何かあればすぐに修理し、場合によっては大手術も迷うことなく施され、一生乗るつもりで所有されていました。
しかし、大きく体調を崩され、人生観が多少変わり始めました。エランも大好きだが、人生は一回。エランと同じように大好きな「セブン」にも乗ってみたい、との思いから今回惜譲されます。


車は広島県広島市にあります。


以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
原色イエローが似合います。
 
フルレストア済み。
 
 
 
 
 
大きな傷や凹みはありません。
 
ドアのチリも問題ありません。
 
 
幌の状態も良好。
美しいボディライン。
右後ろから。
右ドア。
ドア下も問題ありません。
シートも良好です。
ステアリングはモトリタ。
ダッシュに割れ等ありません。
計器類は完動です。
 
センターアームレストも良好です。
 
左ドア。
ドア下問題ありません。
シートも良好です。
幌の内側。
 整然としたスイッチ類、ウッドには若干の日々あり。
 
コンパクトながら使い勝手の良いトランクルーム。
ロータスツインカムエンジン。
大型化されたラジエター。
ヒューズ及びすべての配線は交換住み。
下回りに目立ったトラブルはありません。
 
 
右フロント。
 
左フロント
右フロント。
右後ろから。
 
CVドライブシャフト。
ワンオフマフラー
 
 
 
 


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