1980年代から90年代にかけてWRCで輝かしい戦歴を残した名車ランチアデルタ
じわじわと押し迫るライバルトヨタセリカを引き離すがためにランチアが出した答え。
それが今回ご紹介するデルタ最終ホモロゲモデル『エヴォルツィオーネT』です。
オーナー様は1995年に15399キロ走行の1オーナー車を東京都内のショップで購入。
購入後のメンテナンスは地元のショップとオーナーさん自らの手で行っており購入時からの点検記録簿も残っています。
クルマとバイクが趣味のオーナー様、セカンドカーとしてのデルタよりバイクに乗る機会が多くなり乗る回数が少なくなってしまいました。
動体保存ではなくきちんと乗っていただける方にお譲りしたいと手放す事にしました。
<外装>
濃紺のボディは販売台数が少なく今となっては希少です。紫外線に弱い塗装ですが所有してから19年、直射日光の当らない屋内保管のためオリジナルの状態を保っています。
塗膜の弱さゆえ大切にしていても付いてしまう細かな磨き傷は見て取れますが購入時から数回ガラスコーティングを施しているので艶も十分あります。
ウェザーストリップ周りに錆が発生しやすい車両ですが一切見当たりません。樹脂部品も良い状態が維持されています。
紫外線ですぐダメになるHFエンブレムは新品に交換済みだそうです。
気になる点:ドア下部、サイドシル、バンパー部の細かな跳ね石傷が若干見受けられます
Fグリルの赤い縁取りの割れ
ボンネット端部、Cピラー部のタッチアップ
左後席ドア、フェンダー部,右Fフェンダーに小さなエクボ
Fインナーフェンダーの削れ
フロントグリル部のHFバッジ一部欠損
変 更 点:本国仕様ヘッドライト(HIDに交換済み)
本国仕様ウインカー
エボU用純正16インチホイール+ミシュランプレセダ205/45/16
コニダンパー+アイバッハスプリング
プレスト製リアタワーバー
ブレンボ製ドリルドローター+スペーサー(F15-R10)に伴いスタッドボルト式に変更
<エンジン>
84500キロ走行のエンジンは始動性も良く問題はありません。
77500キロ時にタイミングベルト・バランサーベルト・ベアリング類・ウォーターポンプを交換しました。
交換時にヘッド部分のねじ山をナメてしまい部品調達の出来るうちにとヘッドも新品に交換したそうです。
その際にインマニの結晶塗装とカバーを塗り直しました。
トランスミッションは37000キロ時にガレージ伊太利屋でOH(シャフト折損)その際にクラッチもOHしました。
変更点
スプリットファイア製プラグコード
K&N製エアフィルター
プレスト製マフラー(車検対応)
アーシング
<内装>
ダッシュボード割れや穴あけは無し。前席シートは純正アルカンタラからランサーエボ3用のレカロシートに交換されています。
同じグレーの色合いで違和感は感じません。シートのスレは運転席に少しだけあります。リヤシートは使用感が無いほど良い状態です。
ドア内張りには新車時のビニールが残っています。電装計器類は全て作動します。エアコンは上下配管を含め交換済みで問題なく作動します。
ノーマルのシートとステアリングは処分してしまったそうです。
変更点
モモステアリング ラリー7
アルパイン製オーディオ(CD・AM・FM)
純正クイックシフト
スパルコ製ABCペダル
後付ブリッツ製ブースト計
リア3面フイルム張(紫外線防止策)
ETC(本体はグローブボックスに収納)
フロアマット
所有期間が長い為、過去にショップで行った整備の書類は確認できます。
オーナー様個人での整備も多数ありますので詳細は見学の際にご確認下さい
<付属品>
エボT純正15インチホイール
オーナーズマニュアル
純正エアクリーナーケース
純正リアシェルフ
純正フロアマット
純正ショック&スプリング
純正工具一式(欠品なし)
純正ハイマウントブラケット
オリジナル度の高い車両が少なくなってきている中、壊れた箇所のみのモディファイ。
ノーマルの味を残しつつデルタを楽しむにはとても良い車両だと思います。
オーナー様ご多忙のため見学は土日限定、または事前に日程調整の問い合わせをお願いしますとの事です。
車両は栃木県鹿沼市にあります。
個人のため、諸費用はかかりません。
リサイクル料¥13870-及び自動車税は現オーナー様のご好意で負担してくださるそうです。