【ジャガー Eタイプについて】
1961年、ジュネーブショーにて華々しいデビューを飾ったEタイプは、美しいボディラインのみならず、当時としては夢のような最高時速213km/hを標榜し、人々の憧れの的となりました。
ボディはオープン2シーターとクーペの2つがあり、前者はロードスターの名で呼ばれています。
エンジンは3.8リッターと4.2リッターがあり、トランスミッションは4速MTと3速ATが設定されました。
3.8リッターは直列6気筒DOHCのXKエンジンに3連SUキャブレターを搭載し、最高出力265hp/5,500rpm、最大トルク36.0kgm/4,000rpmを発生します。
4.2リッターは3.8と同じ265hp/5,400rpmでしたが最大トルクを39.1kgm/4,000rpmにアップ、大幅に扱いやすくなりました。
ブレーキはダンロップ製のディスクブレーキ、サスペンションは4輪独立懸架(フロントがダブルウイッシュボーンにトーションバー、リヤは2本ずつのショックアブソーバーとコイルスプリングを備えた変形ダブルウイッシュボーン)を採用、ステアリングはラック・アンド・ピニオン、ホイールはワイヤーホイールが標準で装備されました。
その後、Eタイプは大きなモデルチェンジを3回行います。それに応じシリーズ1からシリーズ3の名称が与えられます。
シリーズ1の時代にはマイナーチェンジを2回行っています。
1968年にシリーズ2、そして1971年10月にシリーズ3が登場。
シリーズ3のとき、5.3リッターのV12エンジンが搭載、そしてクーペが廃止され、2+2のボディに変わります。
5.3リッターはゼニス・ストロンバーグキャブ175CDSEを片バンク2機ずつ備え、272hp/5,850rpm、42.0kgm/3,600rpmを発生します。
2+2クーペは1973年末、ロードスターは1975年2月に製造中止となります。
製造中止の前の最後の50台にはライオンズのサインが入ったゴールドのプレートが助手席のパネルに貼付けられています。50台のうち49台は特別色のブラックで塗装され、最後の1台はジャガー・ヘリテッジ・トラストに展示されています。
【今回ご紹介する車両】
今回ご紹介する車両は、ジャガーEタイプシリーズ2の4.2リッターモデルです。
ロードスター、4速MT、ワイヤーホイール、オリジナル性の高いシリーズ2です。
初年度登録が1987年、左ハンドル、メーターのマイル表示、北米仕様の並行車です。
【ボディ】
長いフロントノーズが伝統的なブリティッシュスタイル、カッコイイですね。
塗装はきれいな状態です。メッキ類も耀きがあり、きれいです。
幌はビニールレザー、破れやほつれはありません。
【インテリア】
ウッドステアリングホイール、スミス製メーター、メッキのパーキングレバー、伝統のイギリス車のコックピットですね。
シートはヘッドレスト付きのオリジナルシート、表皮は張り替えてあります。
スイッチには機能がわかるようにメモ書きのテープが貼ってありました。
【機関】
エンジンルームは、時代を感じますね。
エンジンカムカバー、ストロングバーグのツインキャブ、エアクリーナー、どれも魅力的な光彩を放っています。トランスミッションは4速マニュアルです。
特に不具合はないと聞いています。
【足回り】
ノーマルのサスペンションです。ショックはコニー製です。
ホイールはワイヤーホイール、タイヤサイズはフロント・リヤとも185HR15です。
シャッター付きガレージ保管。
車は愛知県にあります。
法人登録の為、消費税がかかりますが掲載価格は消費税込みの価格です。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。