★ジャガーEタイプ(シリーズ3 ロードスター)に関して
1961年にジュネーブショーにて発表され、モノコックとチューブラーフレームにマルコム・セイヤーによる空力を意識した流麗なスタイルが特徴的である。
1971に登場したシリーズ3は、メッキの格子状グリルに、オーバーライダー付きのバンパー、フレアが付けられたホイールアーチに、ヘッドライトには車幅灯が組み込まれ、パワーステアリング、ベンチレーテッドブレーキを装備していた。
エンジンはゼニス・ストロンバーグを片バンク2機ずつ備えたアルミブロックのV12気筒を搭載し、最高出力 272PS/5,850rpm、最大トルク 42.0kgm/3,600rpmを発揮し、最高速度は227km/h、0→60mph加速は6.9秒を記録した。
シルキー・スムーズな素晴らしいエンジンは、その後XJサルーンやXJ-Sにも搭載され、改良を受けながら20年以上も生産された名機である。
■当車について
2000年にイギリス本国より輸入した中古並行車、輸入時に全てバラしてフルレストアを実施、国内2オーナー目で前オーナーと現オーナーは知人、シャッター付きガレージ保管、事故歴・修復歴なし、マニュアル類なし、整備記録は直近の一部のみあり、雨天時は基本的に使用せず、禁煙車、3速AT、クーラー、収納時の幌カバーあり(同色)
■エクステリア
特徴的なオレンジのボディカラーは輸入された当初に全塗装されたもので、ランボルギーニムルシエラゴと同じ色との事です。
ドンガラ状態から全て塗り直したため状態としては非常に良好で、傷や凹みは一切ありません。
メッキ類はオリジナルをそのまま流用しているようで、経年のヤレがあります。
ブルーのキャンバストップは破れも無く、収納時の幌カバー(同色)があります。
取材時は気温が低かったため、ビニール製のウインドウスクリーンが折れる(割れる)心配があったため開けませんでしたが問題は無いようです。
■インテリア
車内もオリジナルを踏襲してレストアされており、状態は良好です。
計器類も全て正常に動いています。
スピードメーターはマイル表示ですが、走行距離は確証が無いため参考値です。
クーラーが装備されていますが、効きはそれなりとの事で、最近の車並みとは行かないそうです。
スペアタイヤはありません。
■エンジン・足回り
輸入時に全てバラした際にエンジンやAT、キャブ等全てOHしており、配線も全て引き直してあります。
ただ残念ながらその記録が無いため証明するものがありません。
また、現オーナーさんも前オーナーより詳細を引き継いでいないようで、詳しくは判らないようです。
暫く乗ってなかった事もあり、取材時はエンジン始動に手こずりましたが、暖まればアイドリングも安定しており、取材中の小一時間程エンジンは掛けっ放しでしたが、電動ファンも正常に回っており水温も安定していました。
ただ、いかんせん都心部の夏場には乗るのは厳しいようで、出来るだけ乗らないようにメカには言われているそうです。
■オーナーさんより一言
この車は先代のオーナーが亡くなったため、譲り受けました。
最初からこの状態で、レストアの内容や整備記録が無いため、詳細は分かりませんのでご了承下さい。
折角ここまで仕上げられていたので乗り続けようと思いましたが、最近では殆ど乗る機会が無くなってしまったため売却する事にしました。
■エンスーの杜取材担当者の私情インプレ
色の好みは別れるところですが、多額の費用を掛けて綺麗にレストアされた事が伺えます。
レストア後は10数年経っていますが、殆ど乗っていなかったようで、レストア時の状態を保っていると言っても過言ではありません。
メンテナンスが難しい12気筒のジャガーですが、オールドジャガーを扱える主治医をお持ちの方にはご検討頂きたい逸車です。
なお整備記録等は一切ありませんので、現車をご覧になる際はメカの方と一緒に来られる事をお勧めします。
■お問い合わせに際して
・車両は神奈川県横浜市にあります。
・記事内容はオーナーさんのコメントをもとに作成したものですので、整備記録の有無、修復歴、関連書類などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・記述している状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事との相違があったり、ご自身の主観との差異が生ずる場合があります。
・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提とした方のみとさせて頂きます。
■購入される場合
・車両代金のみ
・自動車税未経過分、リサイクル料は請求しません。
※個人売買のため、支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。