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日野コンテッサ 1300クーペ
1967
年式
車検
21年5月
走行
エンジン換装後約3万キロ
備考
RHD / 4MT / カセットオーディオ / BOSEリアスピーカー
長さ
4150mm
1530mm
高さ
1340mm
重量
940kg
排気量
1250cc
▼ 『日野コンテッサ 1300クーペ』
1964年、コンテッサ900の後を受け、イタリアミケロッティデザインの外装をまとって登場したコンテッサ4ドアセダン。
流麗なリアエンジンレイアウト独特の伸びやかなリアセクションが印象的で、当時の国産車のデザインを越えたスタイリングは革新的と評されました。
次いで1964年にはクーペボディが導入され、国際自動車エレガンスコンクールでの受賞を果たすなど、国際的にも高い評価を得ました。

もちろん、高い評価はデザインのみではなく、クーペでは特に、機構的にも当時最先端の技術や工夫が惜しげもなく投入されていました。
エンジンでは、1300セダンよりも出力を上げられたリアエンジンを冷やすため、ラジエーターを横置きとして吸気系を負圧化、冷却気を後方から吸気し、エンジンフロア下方に排気するといった不思議な機構が備えられました。
また、ブレーキは国産車では初採用となるディスクブレーキを投入。マスの集中化を狙って、フロントトランクのガソリンタンクはトランク後部、キャビン側に寄せて設置されるなどされていました。

1967年にはトヨタとの提携により日野自動車は自家用車部門から撤退しますが、65年から3年ほどの間に、当時としては記録的な5万台を超えるセールスを記録。小数は海外に輸出も行われるなどしました。
1960年代、日野自動車の自家用車シリーズの最後を飾る、最後の煌めきのようなお車です。

▼ エクステリア
購入当初はサビサビのボロボロ、惨憺たる有様であったということですが、ボディワークショップ経営のご友人とともにコツコツ仕上げたボディは、とてもそうとは思えない仕上がり。
目立つ傷、凹みなどは見られません。
メッキパーツはきれいに磨かれており、エンブレム、バッジなどもきれいなものです。コニのショック一巻き分のローダウンも、フロントバンパーを廃したスタイルの良く似合う、抑制の効いたモディファイ。
175/65-R14のタイヤ&ホイールは山も9分、ホイール自体に目立つ傷も見られません。

ホイール(DELダンディ・ツーリングのレプリカにて貴重品)
※DELダンディ・ツーリングとは、レース専用にホモロゲーションを取得したライトウエイトボディ仕様の1300クーペをベースに当時のクラウン8のV8エンジンを搭載したワンオフのスペシャルモデルです。

ボディやフロアは一度フルストリップにしてFRP吹き付け、ボディ切り貼りなどの手間をかけ、しっかりと仕上げた上で再塗装。今では、ツインリンクもてぎの走行会に参加するほどの状態です。

その他外装に関してはお写真をご確認ください。

▼ インテリア
ドアを開けると、インパネの木版と『SPARCO』バケットシート、鮮やかなブルーの『WILLANS』4点ベルトが目を引きます。
シートには目立つ汚れ、傷、ヘタリも見られません。
助手席はプジョー205の皮革シートを流用しています。すわり心地で定評のある仏車のシートですが、言われなければわからないほど納まりよく設置されています。

中心部へのオフセットが激しいペダル類では、ミニ用のフットレストを増設して左足の踏ん張りが利くようにしてあります。

ステアリングはモトリタのウッド。
インパネはグローブボックス部分のみ少し新しいようで若干色が違うように見えます。インパネ中心のオーディオは現代的なカセットユニットが設置されています。後席スペースにはBOSEスピーカーが設置されており、問題なく利用できます。
ダッシュボードは表層をきれいに処理してあり、傷、割れなどは見当たりません。

その他、メーター類にも不動・不調はなく、問題ありません。

聞けば、内装もかなり手間暇かけて作り直したということで、大変きれいに仕上がっています。
ドアの室内側ホルダがポルシェ用を流用しているところなど、工夫と試行錯誤がよくわかります。

▼ 機関・足回り
オーナー様によれば、機関にかかわらず、このお車に手を入れたところを話し出すと一晩では収まらないそうですが、その一部でも、とお話いただきました。

□マニュアルトランスミッション : オーバーホール済み(OH後300キロほど)
□キャブ : 日野といえばSU。しかしあえて性能向上を狙ってウェーバー40φ
□ウォーターポンプなど補機類 : ほぼ新品に交換済み
□タコ足 : 特注ワンオフに交換済み
□ブレーキ : フロントディスクブレーキのローターは交換済み
□ショック : コニに交換済み。バネ一巻き分ローダウン
□フロントハブ : ワンオフ生産品を加工して取り付け、交換済み
□エンジン : エンジンは丸ごと換装済み。交換後走行約3万キロ

その他細かい修理や手を入れたところなど、気になるところがありましたら、見学時にでも聞いていただきたいとのことでした。

▼ その他
保管は屋内保管、たまのイベントでツインリンクもてぎや関東方面に行く以外はほとんど動かしていないということで、大変きれいな状態です。
その走行感は独特で、リアエンジンでリアオーバーハングの外にまで重量物がある変則的な設計のお陰でトリッキーな感触。ところがそれに慣れてくると病み付きになるそうで、『これならでは世界が味わえますよ』と笑っていらっしゃいました。

オーナー様のコメントにあったとおり、購入当初からここまで、大変手間暇かけて仕上がったお車ですが、お仕事の都合で、あまり乗れなくなってしまったとのこと。
『こういう車は、精神的に余裕のあるときでないとおもしろくないからね』とのことで、今回のご出品となりました。

以前に、エンスーの杜で掲載した時に、車検切れで、クラッチに不調がありましたが、それから整備・修理・OHをし、車検を取得いたしました。

是非これからも長く乗り継いでいただける方に、とのことです。

休日にはドライブに使用されているそうで、若干距離は伸びます。

個人のため、消費税はかかりません。
リサイクル料と、月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

お車は福島県にあります。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
ミケロッティデザインの特徴的なヘッドランプが目を引くフロント。
リアエンジンの伸びやかなリアセクションも、コンテッサならでは。
   
外装のみならず、内装も大変きれいに仕上げられています。
運転席はスパルコのバケットシート。 助手席はプジョー205の純正皮革シート。
実用的なリアスペース。BOSEスピーカーが設置されています。 屋根内装です。
ドア内装もしっかり仕上がっています。
   
換装され、調子も上々というエンジン。エンジンルームも広大で、独特の配置が興味をそそります。 特注で換装したタコ足。
キャブはウェーバー40φ。特に季節によって調整など必要ではないとのこと。 オイルキャッチタンクはオイル缶で自作。
下回りも抜かりなく処理されています。 フロントにも実用十分なトランク。燃料タンクの配置も独特です。
ブレーキも整備されており、タイヤの山も十分です。
   
 


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TEL/090-9633-4263(志賀)

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