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シトロエン 2CV チャールストン 1990 年式
車検 一時抹消 走行 31,000km 備考 ディーラー車 複数オーナー 左ハンドル 4MT ヒーター ナビ
長さ 3830mm 1480mm 高さ 1600mm 重量 590kg 排気量 602cc
取材日2014年10月19日

農業大国であるフランス、その国の農民のために開発されたとも言われる国民車的存在の2CVです。荒れた農道を走っても卵が割れない事など、収容能力、走行性能、乗り心地、経済性、実用性を盛り込んだ、まさに多目的車とすべきがその開発コンセプトと聞きます。
現在でもその特異なスタイリングと独創性は際立つもので、いまだ多くのファンを持ちます。

90年登録のこちらの2CV、生産が行われたのが90年までですので、最終年式と言えましょう。西武自動車によるディーラーデリバリーとの事、現オーナーさんで3代目と推測しています。平成23年9月に約27000kmの距離で個人売買にて購入、前オーナーは日本在住のフランス人だったそうです。

外観からほぼオリジナルコンディションが保たれています。そこに前オーナーがフランスから取り寄せたアクセサリーとも言えるパーツが備わっていました。それは例えば2馬力を意味する2頭の馬がモチーフのボンネットマスコット、リアガラスに備わるブラインド形状のシェードなど、細かいながらも本国フランス人ならではのそれが見て取れます。

外装は部分的にクリア剥げ、小キズが散見されます。また、左Rフェンダーにエクボもありました。ただ、これらはあえて直さず、これも味のうちと捉えています。塗装はオリジナルのデカールが残っている事からもオリジナルと見ています。サビや腐りの類いは認めず、その面ではしっかりした印象を受けます。

キャンバストップは過去に一度開けた事があるそうですが、その時は正常に機能したそうです。生地自体に破れや切れなどの傷みは見受けません。

内装はステアリングを変更しています。オリジナルは保管しています。またシフトはリンケージを延長して手前で操作できるようにしました。シートに破れや擦れはありません。ダッシュ、内張りなど問題ななるような箇所は認めません。床にもサビや腐りは見られませんでした。ヘッドレストも備わりますので車検も問題なしです。

機関も好調です。これまで路上で止まってしまうようなトラブルはないそうです。現在も不具合は感じず、また、オイル漏れの兆候も見られません。オリジナルスペックですが、点火系はフルトラになっています。交換部品としては、燃料ホースはタンク上部の部分的に交換しました。

ミッションもスムースに変速できるとの事です。

足回りはフロントショックを新品交換しています。また、ドライブシャフトのブーツを左右とも交換しています。

ヒーターも効くそうで、使用中の排ガスの臭いもないとの事でした。

事故・修復歴は現オーナーさんではありません。過去にもないと見ていますが、詳細は不明とします。

距離は実走行と判断しています。購入時に見た記録簿にその記載があったのを確認しているそうでうが、ただ、現在はそれらは手元にありません。
 
現在燃料ゲージが不動です。燃料残量は距離で換算して計測しています。

ナビはこのままお付け致します。
ドライブレコーダーは取り外します。

付属品としては、フロントガラスに取付けるサンシェード、ダッシュパネル、リアキャリア、テールランプなどがあります。

リサイクル券(3910円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。

これまで複数の旧車を乗り継いできたオーナーさん、その傾向としては小型ライトウェイトスポーツだそうで、どちらかと言えばレース指向のチューニングを施すと言った方向性のようでした。職業柄、それらの作業は全て自身で行ってきたそうで、仕上げたものをサーキットで楽しむ趣向でした。それは言ってしまえばハードなベクトルですが、ここにきて一転、今回は柔らかさが前面に出てる2CVを選択します。かねてから興味はあったそうですが、それでも実際に乗ってみると、その柔らかさこそがオーナーさんのクルマに対する新たな価値観をもたらせてくれたようでした。それは何より2CVの走る姿を見て周囲の目が和むのが分かる事、それはこれまで乗ってきたクルマでは得難いもので、非常に新鮮なものに思えたそうです。走り出せばすぐに伝わる乗り心地の良さはやはり噂に違わぬもので、これこそが柔らかさを感じる最大のトピックでありました。そんなセッティングのためコーナーでは容赦なくロールはするも安定感は十分、かつてはチューニングカーを走らせていたオーナーさんですら何ら不満のない走りを見せる結果となりました。走りで言えばサーキットでしかそのパフォーマンスを得られなかったこれまでのクルマに比べ、街中でも低い速度でスポーツカー感覚を味わえるのも楽しみのひとつに挙げています。実際に近くをひと回りして頂きました。乗り込んだ瞬間にまず感じるのがシートの柔らかさ、それは乗り心地の良さにも貢献しているのが走り出して分かります。空冷水平対向2気筒の独特なビートを奏でながらの走りは味わい深いもので、スムースに回るエンジンには決して遅くは感じないと言うのもうなずけました。新たな価値観を与えてくれた2CVですが、この度家庭の事情でやむなく売却をする方向となりました。以前は通勤にも使用していたと言う2CV、実用性と味わいが同居するクラシックスタイルを楽しみたい方には選択肢に入れる価値ありと映りました。


【更新】
一時抹消しておりますが、エンジンはたまにかけてコンディションは維持しています。
付属品の内容が若干異なります。

実車は埼玉県さいたま市にあります。


以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
トランクフロアの状態。  
  こちらのブラインドもフランス製の専用品だそう。
この辺りは塗装が薄くなっています。 ヒッチメンバーを備える辺りはフランスのバカンスをイメージさせます。ただ、重いものは引けないです。
GRは前オーナーのフランス人のイニシャルだそう。 2馬力を意味するマスコットも前オーナーのこだわりパーツ。
タイヤサイズは前後とも135SR15 アンダーカバーは変更しました。
  付属するパーツ類。
 
   


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