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BMWアルピナ B3 3.3 カブリオ 2001年式
車検 31年11月 走行 48,000km 備考 ディーラー車 5AT 実質2オーナー ETC
長さ 4490mm 1750mm 高さ 1370mm 重量 1690kg 排気量 3299cc
取材日2017年3月6日

希少なE46 B3 3.3のカブリオです。

高性能なプレミアムカーであるBMWをアルピナ社のポリシーのもと更に磨き上げ、贅沢な専用装備・パーツを熟練のマイスターの手により組みつけられた、エクスクルーシブなハイパフォーマンスカー、アルピナ。

その中でもE46のB3はマイナーチェンジ版のB3Sも含めアルピナの中では高い人気を博したモデルですが、とは言っても総生産台数はモデルライフである1999~2006年の7年間でわずか2285台、その中でもB3のカブリオはたったの287台しか作られていません。

しかもそれは全世界に向けての生産台数ですから、日本向けに仮にその2割程度が出荷されたとしたら、50余台ということになりますね。
それだけ少ないと、探してもなかなか見つからないのではないでしょうか。

●● プロフィール ●●

こちらのお車は、過去にはダートトライアル競技で鳴らしたエンスージアストである現オーナーさんが、お仕事の関係でBMWの案件を手掛けた際に、そこで知り合った方を介して個人売買にて2009年に購入されています。

お仕事で関わるうちにBMWの魅力に引き込まれ、その仲介をされた方に「BMWが欲しい」といったお話をされたところ、「いい物件がある」とのことで紹介されたのが、こちらのお車になります。
その売主であるファーストオーナーの方は、財界で有名なとある方で、知る人ぞ知るアルピナマニアという方でした。

そういった方がファーストオーナーの車両ですので、余裕のある予算で渋い仕様に仕立てられています。

まず目を引くのが、アルピナ定番の専用ファブリックシートではない、薄い色合いが清潔感のあるグレーのレザーインテリアです。
このレザーインテリアの素材は、そのしっとりとした触感が素晴らしいものの大変高価なオプションであるラヴァリナレザーです。

アルピナブルーのボディカラーにラヴァリナレザーからなるライトグレーのシートが何とも上品な組み合わせですね。

そのアルピナブルーのボディカラー自体も高価なオプションですから、こちらのお車は内外装のオプションだけでおそらく200万円以上も掛けられている、贅沢な仕様です。

そんな仕様ながら、アルピナのアイコンであるデコラインは無い仕様になっていますので、ファーストオーナーの方の趣味が偲ばれますね。
アルピナという時点でスペシャルな車なのに、オプション多数の豪華仕様、それでいて傍目には普通のBMWに見えてしまうというのが、アルピナの持つ控えめの美学を体現していると言えましょうか。

車検証上は3オーナー状態ですが、あくまでファーストオーナー以降は現オーナーさんのみですので、実質2オーナーのお車になります。

●● コンディション ●●

基本的にノーマルを好まれるオーナーさんですので、モディファイはほとんどされていません。
ノーマルから変わるのがイヤとのことで、ナビすら装着していないくらいです。

ただ、ブレーキはF/Rともに社外(国産)の低ダストパッド&スリットローターに交換されています。
フィーリングはノーマルと大差なく、ダストは激減したとのことです。
正直アルピナのCLASSICホイールはお手入れが大変ですから、これはプラスポイントですね。

現在大きなトラブルはなく、エアコンもオーディオもOKです。
不調だと大きな費用が掛かる、幌の作動も建て付け調整もOKです。
修復歴もないとのことです。

細かい不調としては、
・助手席のミラーが電動で上がるけど戻ってこない(手動で対応)
・助手席側パワーウインドウが、下げる際はオートだが上げる際はオートではない
・フューエルキャップのコードが欠品
等があるとのことです。

外装の状態は概ね良好、塗装の状態も艶やかさを保ち大きなキズやヘコミもありませんが、小キズが散見されます。
主なものとしては、

・フロントスポイラーにある複数の飛び石
・フロントスポイラー下側のスリキズ
・ホイールのガリキズ(量の多少はあれども4本とも)
・リアバンパー左側にある小キズ
・リアスポイラー右側にある小キズ
・右側リアフェンダーにあるスリキズ
・ボディ左側にあるデント2箇所

があります。
また、メッキパーツの曇りも多少散見されます。

内装も同様に基本的には良好ですが、細部にヤレが見受けられます。
最も目立つのは、運転席サイドサポートのスレです。

それ以外の主な瑕疵としては、
・運転席側ドア内張りパネルのスレ、キズ
・運転席側ドアウッドパネルのヒビ、キズ
・運転席左側樹脂パーツ全般のスレ
・助手席サイドサポートのスレ(若干)
・ステアリングのスレ(若干)

があり、主に乗降時に関係するもの、革部分に関するものに集中しています。
とはいえ、質感は最高級との誉れが高いものの耐久性は汎用的なレザーに一歩譲るとされるラヴァリナレザーであることを考慮すると、運転席サイドサポートのスレ以外は良好であると言えますね。

オーナーさんがノンスモーカーであることと、灰皿及びシガーライターには使用形跡がありませんので、禁煙車であると考えられます。

機関部のメンテですが、現在のお仕事に就く前には自動車業界にもいたことのあるオーナーさんは、日常的なメンテナンスは自身でこなすほどで、5000kmまたは半年ごとのオイル交換はもとより、ブレーキパッド交換も自身で行うとのことです。

車検も基本的にユーザー車検ですが、車検の際はまずディーラーに見積もりを出し、自分で出来そうなもの以外はディーラーに任せ、その後自分でメンテを施してからユーザー車検に臨んでいるとのことです。

現在は主に日常使用とたまにドライブに行く程度で、年間3~5000kmの走行をしているとのことです。

●● インプレッション ●●

E46 B3 3.3のドナーとなるモデルは、328です。しかしその心臓部は、北米仕様のE36 M3に搭載されたS52B32型3.2リッター・240psユニットを3.3リッター・285psまでスープアップしたものになります。
E36 M3の3.2リッターユニットといえば321psを誇るS50B32が有名ですが、これとは別物になります。

この、標準エンジンに近いパフォーマンスを持つ鋳鉄ブロックの旧型ユニットがなぜベースに選ばれたのかは不明ですが、アルピナのマイスターの手により、例によってピストンやクランクシャフトetc.の専用パーツが1基ずつ徹底的なバランス取りを施されたのち手作業によって組み付けられたと思われるこのエンジンは、BMWの標準エンジンとはひと味もふた味も違う、精緻かつ甘美なフィーリングを持ったエンジンになっています。

BMWの6気筒エンジン自体が並の6気筒よりもスムーズなため”シルキーシックス”と謳われるほどなのに、このアルピナチューンの3.3リッターエンジンは更にその上を行く滑らかさで、しかも単に滑らかなだけでなく、レスポンスや高回転時の迫力が明らかにスポーツユニットのソレになります。そして、迫力があるのに五月蝿くない、澄んだサウンドも気持ち良いですね。
このエンジンだけでもアルピナを買う価値があると強く思わせてくれるものがあります。

ミッションはアルピナとZFが共同開発したスイッチトロニックで、各ギアの選択をステアリングスポーク裏にあるスイッチで行うものですが、そういった仕組みだけに、シフトチェンジを繰り返しながら運転されているオーナーさんを見ていても、単に普通にステアリングを握っているだけに見えるくらいのさりげなさでした。
また、このスイッチトロニックは構造的には普通のトルコンATですが、入力に対する変速レスポンスは通常のものよりも早いのが特徴で、あくまでスポーツ志向でありつつもスマートなドライビングを目指すアルピナの哲学を感じますね。

足回りは至ってジェントルで不快な突き上げなど一切なく、街乗りだけだととてもスポーツモデルとは思えない、上質でしなやかな乗り味を披露してくれます。

ラヴァリナレザーのシートは掛け心地はもちろん手触りも上々で、ずっと座っていたくなる逸品ですが、調湿機能も高いとのことで、オーナーさん曰く長距離を走っていると蒸れ具合が普通のレザーシートとはやはり違うとのことです。

控えめながら上質で高性能というそのポリシーは、車全体を通して貫かれています。

●● その他 ●●

お付けできるものとして、
・BMW純正カーカバー(裏面起毛)
・ラヴァリナレザー用クリーニング剤
・BMW用 OBD-2車載診断器
があります。

キーもメインキー2つにスペアキー1つ全て揃っていますし、ハンドブック類も概ね揃っています。
記録簿も新車時より全て揃っていると思われます。

●● まとめ ●●

内外装に年式なりの劣化がやや見受けられますが、走行距離は48000kmですから、文字通りこれからが本領発揮といったところでしょう。
また、次モデルであるE90以降のB3はBi-Turboになりますので、アルピナの6気筒をNAで愉しめる最後の3シリーズとも言えますね。

オーナーさんは現在も気に入って乗られていますが、家族構成の変化のため、売却を希望されています。

お車は、東京都北区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(18800円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
オプション装備にこだわりのあるE46 B3 3.3カブリオです。 
 
デコラインは最初からない仕様です。 
アルピナブルーとライトグレーレザーの組み合わせがレアで洒落ています。 
美しいボディラインですね。 
 
 
 
このサイズでアルピナのオープンというのがいいですね。 
 
 
 
フロント周りは概ね良好です。 
 
エンブレム、グリル、灯火類、バンパーはキレイですね。 
スポイラーの小キズはそれなりにあります。 
 
 
助手席側のミラー、キレイですが電動格納に不具合があります。 
ホイールは4本ともガリキズがあります。 
幌は程度も作動もバッチリです。 
リア周りも良好です。 
 
アルピナ純正マフラー。反射板の上に小キズがあります。 
リアスポイラーにある塗装欠けです。 
オープンなのにトランク容量がたっぷりなのがポイント高いですね。 
幌を上げている時は容量を増やせる親切設計です。 
 
エンジンルームも良好です。 
この素晴らしいエンジンをオープンで味わえるのが魅力です。 
一説にはB3Sのエンジンよりスムーズで完成度が高いとも言われています。 
オプション価格がとても高価なラヴァリナレザーインテリアです。 
デリケートなラヴァリナレザーですが、概ね良好に保たれています。 
リアシートはさすがに使用感がありませんね。 
このひし形マークとアルピナロゴもオプションです。 
万一の転倒時、瞬時に出るプロテクトバーが内蔵されています。 
 
 
エアコン、オーディオはOKです。 
禁煙車のようです。 
 
運転席側ドアのウッドパネルには小キズやヒビ、スレがあります。 
 
 
インテリアで最も目立つ瑕疵、運転席サイドサポートのスレです。  
実走48000kmを物語るペダル周り。 
ステアリングにはややスレがあります。 
下回りは良好ですね。 
 
 
 


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