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BMW 330Ciカブリオレ アルピナB3仕様 2001年式
車検なし 走行 95,000km 備考 ディーラー車 5AT 複数オーナー
長さ 4490mm 1750mm 高さ 1370mm 重量 1680kg 排気量 2979cc
取材日2016年12月21日

コンパクトなボディにイイモノ感が凝縮されたE46のオープン、しかもボルトオンスーパーチャージャー搭載、アルピナB3仕様といったスペシャルなお車です。

アルピナの上品さとM3クラスのハイパワー、そしてノーマルの使い勝手の良さを兼ね備え、希少さやオープンエアの爽快さをも併せ持ったこのお車は、まさにオンリーワンの価値を持っています。

E46といえば通のあいだでは、3シリーズ本来の良さを色濃く残した最後のモデルと言われています。
その理由は何といっても奇をてらったところのないオーソドックスなスタイリングとメカニズム、コンパクトなボディにあります。

今となってはCセグメント並みの4470mmという全長とBセグメント並みの1740mmという全幅(セダン)に搭載された高級でスポーティなエンジン、そのエンジンを受け止める熟成された足回り、4.9mというコンパクトカー並みの最小回転半径、上質ながら華美に過ぎないインテリアetc.

これ以降のモデルでは一回り以上大型化し流行を追った内外装に変化したため、初代のE21からE46までの系譜とE90から現行型のF30の系譜という分け方ができるかもしれません。

前モデルのE36も評価が高くさらにその前のE30も名車ですが、経年劣化のため良い程度のお車はかなり減ってきていますし、あっても高額なものが多いです。
E46はまだまだ程度が良いものも多いので豊富なタマから選べる魅力もありますし、現代的な性能も兼ね備えているため気負わず楽しめるモデルと言っても良いでしょう。

こちらのお車はそんなE46の中では希少な、E46の良さをオープンエアで楽しめるうえ伝統のシルキーシックスを堪能できる、330Ciカブリオレになります。

フル4シーターオープンならではの魅力、それはもちろん2シーターと比べ圧倒的に実用性が高いという点にあります。
いざという時4名乗車ができるというのもありますが、それよりは特に2名乗車の時ですが手荷物の置き場所に困らない、多少かさばるものでも大丈夫といった点が日常的には大きいですね。

2シーターオープンですと手荷物の置き場所もほとんどなく、トランクに入れようにもそのトランク自体が最小限というケースが多いので、比べると段違いにスマートな日常使用を可能にしてくれるでしょう。
E46カブリオレの場合はトランクも容量たっぷりですから、ほとんど普通のクーペのような使い勝手をもたらしてくれます。

肝心の屋根はE46カブリオレまではソフトトップですので、見た目のエレガントさはE90以降のメタルトップをしのぎます。
幌を上げている時のスペシャル感、優雅さはソフトトップならではですね。
もちろん、幌の方が軽量で低重心な点もスポーティな3シリーズのキャラクターにマッチしています。
開閉も電動ですから面倒なこともありません。

また、エンジンもBMWに乗るなら外したくない伝統の直列6気筒を搭載しています。
完全バランスといわれる直列6気筒かつ最も適正とされる1気筒あたり500ccという素性の良さは、BMW製のエンジンで味わうとまた格別でしょう。

セカンドカー、サードカーとしてオープンカーを探していた現オーナーさんがこのお車を購入したのは2011年6月のことで、その時から内外装はほぼこのままだったとのことです。
その後1年ほどでアクティブオートヴェルケ製のボルトオンスーパーチャージャーを搭載しています。

フェラーリを乗り継ぐオーナーさんにとっては、3リッター直6で231psとはいえオープン化のための補強で重くなったノーマルのパフォーマンスでは満足できなくなり、リサーチを重ねてE46と相性の良さそうなアクティブオートヴェルケ製のスーパーチャージャーキットをチョイス、BMWチューンで定評のあるショップにて取り付け、実測で346psをマークしています。

アイドリング時からスーパーチャージャー独特の金属音が加わり凄みを感じさせますが、そのマナーは後付け感の全くない極めて自然なフィーリングで、どこからでも強烈なトルクを得られながら低速域で粛々とした走りも当然のようにこなし、音さえ聞かなければ大排気量NAユニットであるかのごとく振舞います。

また、内外装に関しては購入時よりアルピナB3仕様でしたが、よりオーナーさん好みになるよう細部をモディファイしています。

内外装も含め変更点は、

・アルピナB3仕様
・アクティブオートヴェルケ スーパーチャージャーキット
・アクティブオートヴェルケ エキゾーストマフラー
・E46 M3 CSL用ステアリング+パドルシフト
・ヘッドライトリングを明るいものに変更
・フォグランプをHID化
・リアコンビランプをLED化

といったところです。

スーパーチャージャーによって本物のアルピナB3を遥かに上回りM3と肩を並べるパワーを得たこのお車のトルク感は前述のように強烈で、ひとたびムチを入れればのけぞるような加速を味わえますが、もともとM3クラスのハイパフォーマンスを想定して設計されたコンパクトボディはカブリオレながら10余年の歳月を経てもピンシャンとし、セダン/クーペには及ばないものの充分な剛性感をたたえています。

その剛性感溢れるボディがもたらす乗り心地は、スポーツサスペンション標準装備ですのでやはり硬質ではありますがゴツゴツとした嫌な感じは一切なく、段差をいなしつつコーナリング時も腰砕けにならない懐の深さを感じさせます。

見た目良し握り心地良しのM3 CSL用のステアリングにはパドルシフトがセットされ、5ATながらスポーツドライビング時の喜びがグレードアップされている点も見逃せません。

基本的にトラブルはなく、エアコンやオーディオ、電動トップの作動も問題ありませんし、BMWにありがちなメーター液晶のドット抜け等もありません。
取材時の走行中も異音等は感じられませんでした。
唯一、洗車後ヘッドライト右側が曇ってしまったのはご愛嬌といったところでしょうか。

内外装に関しては細かく見れば幾つか劣化が見受けられます。
比較的大きなものはフロントスポイラー右側とリアバンパー左側にあるキズと、運転席のベージュ革が黒ずんでしまっているところでしょうか。
センターコンソールの、特にシートベルトバックル受けがあるあたりにスレが見られるのも、カラーがベージュなだけに気にされる方もいるかもしれません。
あとは部分的に小キズは見受けられ、カーカバーによる擦れ跡やメッキモールの曇り箇所も散見されますが、そのあたりは追い追いのリペアで対処できる許容範囲とも言えましょう。
幌のコンディションや塗装のツヤもバッチリですし大きな凹み等もありませんので、ひと目見てキレイな車だなと思える状態です。

モディファイもひと通り完了しほぼ満足のいく仕様となりましたが、フェラーリに加え日常使用のステーションワゴンもあり乗る機会がかなり減ってしまったため、価値のわかる方がいればお譲りしたいとのことでした。

初期モデルは1998年、最終モデルでも2007年となるE46、セダンやワゴンのツーリングですとタマ数の多いことが災いしてやや旧く見えてしまうところが難点ですが、希少でエレガントなカブリオレですと旧さより趣味の良さの方が際立ち、程度よく維持されている今がある意味とても乗り時と言えるかもしれません。

お車は、東京都練馬区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(17450円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
アルピナB3仕様でスーパーチャージャー搭載のカブリオレです 
アルピナのエアロパーツがさりげなく決まっています 
ネイビーの幌を上げた姿が何ともエレガントですね 
アルピナのデコラインとCLASSIC Styling2ホイールがスポーティかつ上品ですね 
LEDリアコンビランプがマッチしています 
マイルドなシルエットながら強めのウエッジシェイプが美しいですね 
E30カブリオレの頃からこのボディラインは健在です 
幌を下ろした時の美しさは3シリーズカブリオレの伝統です 
リアスポも控えめでスタイリングに馴染んでいます 
ホワイトのボディにベージュのインテリアがラグジュアリーですね 
4シーターオープンの傑作と言っても過言ではないでしょう 
幌のコンディションはとても良好です 
ヘッドライト右側は洗車直後に結露してしまいました
表面の曇り等の劣化はあまり見受けられません 
若干の飛び石跡、スポイラー塗装表面のヒビ等が見受けられます 
HID化されたフォグランプは良好です 
フロントスポイラー右側にあるスリキズです 
ホイールのキズは右側前輪のこの部分だけになります 
 
 
メッキモールの曇り。磨けば落ちそうではありますね 
 
ドアノブのゴムベースもOKです 
リアバンパー左側のキズです 
アクティブオートヴェルケ製のマフラーは性能重視で音自体は控えめです 
トランクルームも至ってキレイに保たれています 
幌を上げた状態でこれだけの容量(300L)を確保しています 
 
インシュレーターも含めエンジンルームも良好です 
アクティブオートヴェルケ製のスーパーチャージャー搭載です 
まるで純正であるかのようにきれいに収まっています 
低速域からトルクが分厚いと走りに余裕と愉しさが出てきますね 
リアバックレストには横転時に瞬時に飛び出すプロテクトバーが内蔵されています 
ドライバーオリエンテッドなコクピットで楽しむオープンエアモータリング 
M3 CSL用のステアリングにはパドルシフトがセットされています 
フロアマットの濃い足跡は水濡れなので汚れではありません 
 
オーディオやエアコンも良好です 
パーキングブレーキレバー付近やシートベルトバックル受け付近にスレがあります 
 
 
キレイなリアシート周辺は包み込まれるようにラウンドしています 
大人が座るには狭めですが、手荷物スペースとしては十二分です 
 
助手席のスレはありますが少なめです  
 
運転席の黒ずみはベージュ革だけにある程度は仕方ないでしょう 
下回りもキレイですね 
 
ハンドブック類、記録簿も概ね揃っています 
 


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