E30型M3はモータースポーツに向けてのホモロゲーション取得のためのモデルでメルセデス190の対抗馬としてデヴューしました、3シリーズのシャーシとボディを流用しグループAのホモロゲーションの取得のため
5000台を生産しツーリングカー選手権への出場を計画しました。搭載されたエンジンは鋳鉄ブロックを持つ直列4気筒DOHC16バルブの排気量2300ｃｃ、チューンナップの容易さや耐久性確保の為にあえて4気筒エンジンとされていた。市販型の最高出力は200PS/6750rpmで搭載されるミッションは5速マニュアルのみの設定で
７Jのホイールに履いた205/55-15サイズのタイヤを楽々カバーできる前後のブリスターフェンダーや大型のリヤスポイラー、傾斜を強めたリアウィンドーなど一目でM3だと解るモディファイが特徴です。
このE30M3は８６年から９１年まで生産されメーカーの計画を大きく上回る17184台が生産されました。

今回紹介するのはE30型BMWM3　1987年式です。実車は初期型にのみ採用されていたゲトラグ社製のクロスミッションが搭載されています。
また実車は並行輸入車になりますが車検証の初度登録年が昭和62年（1987年）となっていますので新車並行と思われます。
オーナーさんは5年ほど前に購入されました、購入時はあまり良い状態では無かったそうですが、BMWのチューンを得意とする大阪の某有名ショップに依頼し徹底的に整備しました。
ブレーキディスク交換、ブレーキパッド交換、ファン・クーラー・PSベルト交換、オルタネーターブッシュ・ステー・ボルト交換、ウォーターポンプ交換、サーモスタット交換、エキスパンションタンク・キャップ交換
ウォーターホース交換、フューエルホース交換、エレメントベローズ交換、MTマウント交換、タペットカバーパッキン交換、メンバー修理補強、オイルフィルターヘッド修理、サスペンション交換、メーター修理
などが主なところです。

[外装]
５年前に全塗装を行っており大変綺麗な状態です、塗装以後の保管場所も完全屋内保管ですので塗装の劣化などは無く色艶ともによい状態を維持しております。外装で気になる個所として左のリアフェンダーにプツプツと数か所塗装の浮が有ることと目立つものではありませんがサイドスカート下部分にヒビが見られました。

[内装]
内装についてもほぼ申し分なくよい状態です整備を依頼したショップでは同型M3のレーシングカーなどを作製しておりレースカー作製のため取り外した程度の良い内装品を譲ってもらい仕上げたそうです。

[機関]
エンジンミッション機関について現在不具合などなく快調を維持しております。取材時に確認しましたがエンジン始動性も良好で異音もなくアイドリングも安定しておりました。今後修理が必要と思われる個所はクーラーコンプレッサーのベルトが外れるというトラブルを抱えておりますベルトを付ければクーラーは正常に作動しエアコンも効きます。このベルト外れの原因の特定には至っておらず現在のところ原因不明です。
実車は並行輸入車のためマフラーに触媒を装備しておりません車検時には触媒を用意するなどの対処が必要です。

全体的に非常に程度の良い車両です、程度良好なM3をお探しの方は一見の価値ありの車両です。

車は岡山県真庭市にあります。

個人ですので消費税はかかりませんが購入の際には月割りでの自動車税とリサイクル料のご負担をお願いします。