［BMW Z3 2.2i ］個人売買情報

BMWとしては、Z1以来のロードスターとして注目を集めたZ3です。
E36をベースとしており積まれるエンジンも様々、それぞれの仕様により乗り味が違うのも、選ぶ楽しみのひとつでありましょう。

2002年式のこちらのZ3は最終年式、ディーラーデリバリーです。平成24年6月にショップより62800kmの距離で購入、現オーナーさんでツーオーナー目との事です。

一見特別なモディファイが加わっていないように見えますが、大きな特徴があります。それは本来設定のないはずの右ハンドル、5速マニュアルにカスタマイズがされている点です。ことZ3に関しては、基本的にマニュアルは左ハンドルの設定のみ、右ハンドルでは選択出来ません。それを前オーナーが載せ換え、車検証上でも改造申請がされています。
その他もモディファイ箇所がありますので、合わせてお伝え致します。

まずは外観から。現状は非常にキレイです。塗装の状態も良好、ツヤも申し訳ありません。目立つキズもなく、傷みは認めません。細かく見ると左右のドアにドアパンチの跡が、いわゆるエクボとなってあります。塗装自体はオリジナルではないと聞いており、前オーナーが小キズを消すために、塗装を行っているようです。ただ、それがどこまでの範囲を塗ったのかは定かではありません。

幌も問題ありません。破れはホツレはなく、開閉動作も正常です。
リアスクリーンもクモリはなく、視界はクリアです。

外装の変更点はドアミラーをM仕様に、ミラーWiDeRED、ドアアウターハンドルはメッキにしてあります。また、ヘッドライトをHID化、テールランプはクリアータイプです。

内装はオプション色、青を基調としたもので、オープンで映えます。
こちらもキレイに保たれています。電動シートは動作も正常、付属するシートヒーターはこちらも正常に機能します。状態も良好、擦れやヒビなども見られません。その他内張りやダッシュも問題なしです。ステアリングはM仕様、こちらも擦れはありません。ガラス全面にUVカットフィルムが貼られています。

機関も好調です。
エンジンはノーマルスペックですが、エアクリーナーはK&Nに、マフラーはARQRAYに変更されています。これまでもトラブルなく、よって大きな修理は要していません。メンテも基本的なものに収まっています。
インパネ内のチェックランプの点灯もありません。

足回りはフロントに車高調・タワーバー・スタビライザーがそれぞれarc製です。
リアはローダウンコイルSw.ift製、ショックはビルシュタイン、スタビはarc製です。
ブレーキは前後ともパッドにプロジェクトμ、ステンメッシュホースに変更です。

クラッチは強化が入っており、OS技研のシングルタイプが備わります。

ホイールはBBS、ガリキズはなくキレイです。
タイヤは前後ともサイズを同一にし、軽快感を高めました。こちらは交換後1000km程度との事です。

エアコンは問題なく効きます。

ナビは付属しますが、地デジ対応ながらB-Caskカードリーダー・アンテナが欠品のため、テレビは見られません。
ETCはこのままお付け致します。

英語版の整備マニュアルがありますので、こちらもお付け致します。ちょっとした部品交換にも重宝するそうです。

ノーマルマフラー(戻すには要加工)とホイール&タイヤがもう1セットありますので、お付け致します。こちらはホイールがBSプロドライブ、タイヤはミシュランスポーツパイロットです。

幌を畳んだ時にするカバーがありません。

事故歴は現オーナーさんではありません。見たところ前オーナーも大きな事故をした形跡はないとの事です。

リサイクル券(16100円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。

このZ3のトピックスは何と言ってもMTに換装されている事にありましょう。オーナーさんは駐車場の関係で右ハンドルでないと不便であり、それでもオープンをマニュアルで乗りたいとの事から、このZ3を選択するに至りました。ようやく見つけたものでしたが、すでに足回りを中心にモディファイがされており、中でも強化クラッチは思いの外慣れが必要だったそうです。実際に運転をさせて頂きましたが、お恥ずかしながら最初はエンストしてしまいました。それでもコツをつかめば何ら問題なく、クラッチを踏んでいる間は独特の金属音が聞こえ、これがむしろ自分だけが乗れる個性として捉える事ができましょう。絶好のオープン日和の中、定評のあるBMWの直6は静かで滑らか、マフラーもうるさいとは感じないまでも回す程に音色が変わり、スポーティな印象を高めていました。オープン、右ハンドル、マニュアル、このキーワードを満たすクルマをお探しの方であれば、このZ3はフィットする1台と映りました。

実車は東京都国分寺市にあります。