■BMW イセッタについて・・・、
イタリアのイソ社が製造したイソ社イセッタを、ドイツのBMW社がライセンス生産した車が始まりでした。
他のヨーロッパの国々のメーカーなどともライセンス契約を結び、各社独自に改良を重ね、最終的にはドイツBMW社がイセッタ生産のメインとなりました。
BMWのイセッタ生産の成功は、各部品の品質基準が他社よりも圧倒的に高かった事とエンジンの耐久性能が優れていた事だと言われてます。
1955年BMWの2輪車R-25の245ccエンジンを搭載しイセッタ250を発売されました。
1955年12月に298ccに排気量を拡大し、イセッタ300にモデルチェンジされました。
◆1957年8月には全体を大型化し、通常の4輪配置となった582ccのBMW・600を発売されました。
デザインは以前の、イセッタによく似た卵形のデザインで、正面から乗り降りするスタイルもイセッタと共通でした。
600はボディサイズとホイールベースが延長され、4人乗りとなった点で本来のイセッタと異なります、また、後席の乗降用に右サイドにドアが1つ追加されました。
イセッタ250/300に続く600シリーズの正式名称にはイセッタの文字はつかないようですがアメリカでは通常、イセッタ600と呼ばれる事が多いそうです。
1957年8月ごろから発売、1959年の11月に生産終了し、 総生産台数は34,813台だけだったようです。
エンジンは、オートバイのR60系の空冷を後部に搭載、変則的なディファレンシャルギアも備え走りはかなりパワフルとなりました。
特徴的なドアは250/300と同様フロントドアと後部座席右側の2ドア仕様となり乗員4人となりました。
★特徴的なフロントドアを装備するレアで希少な、BMW 600の掲載です。★
現在のBMWの基本的な構造はこのBMW 600からスタートとしたと言われているモデルです。
ステアリングやメーターパネルもろとも前方に開くドアは、イセッタ系の最大の特徴ですね。
・年式に関しましては、この、BMW イセッタ600の生産期間が、1957年から1959年11月までですので、この3年間のいずれかとお考えください。
国内初度登録年月は、平成5年(1993年)10月です。
※走行距離に関しても、旧い車、また並行車であるために、不明扱いとさせていただきます。
(メーターはマイル表示です。)
■外観・その他■
年式から比べて綺麗に保たれてます。
ボディカラーは若草色のグリーン、ルーフがオフホワイト色です。
ボディのの状態は、少しキズが見られますが、年式以上のコンディションだと思います。
塗装はオリジナルかは不明です。
バンパーのスチール部分やライト回り、またアルミ部分には少しは、サビやクスミ程度ははありました。
この年式にしては許容範囲内、全体的に良い印象です。
現在のオーナーさんが約7年間所有されてます。
以前のオーナーさんにて、エンジンなどのオーバーホールも実施されたそうですが、現在のオーナーさんが引越し時に整備記録を無くしてしまわれました。
ですので、詳細は分かりかねます。
現在のオーナーさんにて、
・平成23年にキャブレターのオーバーホールを実施されてます。
・室内の左前に、バッテリーのキルスイッチを取り付け。
・ガソリンの予備タンクの切り替えスイッチ(ON/OFF)をエンジンルームに増設。
7年近く愛用してこられてますが、何のトラブルもとくに無かったそうです。
普段のメンテナンスは、旧車を主に扱っているメンテナンスショップにて実施されてます。
■内装・他■
インテリアに関しても、ダメージは少なく年式から比較して、上手く保たれています。
ファブリックのシートも運転席の座面こそスレ跡が見られますが、助手席やリアシートはスレもほとんど感じません。
オーディオデッキは、アゼスト製の、CD、カセットデッキが付いてます。
デッキは、この、BMW 600の大きな特徴でもある、フロントドアに付いてます。
ダッシュの上部には小さな塗装のワレがありました。
【更新情報2012年7月26日】
オーナーさん、大幅に値下げをされました。
【更新情報 2012年10月】
オーナーさん、再度の値下げをされました!
この、BMW イセッタ 600は大阪府にあります。
個人の為、消費税などはかかりませんが、自動車税の月割り金額と、リサイクル料はご負担をお願いします。