★メルセデス・ベンツ 500SL(R107)に関して
1971年に登場した3代目のSL(R107)は、シャシーコンポーネンツはW114から転用され、エンジンはSクラス用のユニットを搭載している。
1986年、最後のビッグマイナーチェンジが行われ、外装はエアスポイラーがオプションで付加され、パワーアップによりブレーキローター/キャリパーが大型化されたため、アルミホイールが15インチの新デザイン（通称マンホール型）となった。
搭載されるシリーズ最強のV型8気筒SOHCエンジンは、4973ccの排気量から最高出力240hpを発揮した。

◆当車について
1989年国内登録の並行車、2012年9月に購入、オーナー歴不明、取説・マニュアル関連無し、禁煙車、整備記録は現オーナー時のみあり、屋内ガレージ保管、事故歴・修復歴無し、CD、ETC、スペアキーあり。
※型式／不明、原動機の型式／1176、車台番号／WDB1070461A04●●●●

◆エクステリア
ボディカラーはスモークシルバー、R107シリーズではあまり見かけないカラーですが、2014年にオールペイントされている事もあり、状態は良好です。

レストア＆モデファイは購入後から数年に渡って段階的に行われており、外装的には下記の内容が行われています。

・オールペイント（元色のスモークシルバー）
・AMGのエアロ（純正、フロント、サイド、リアアンダー）装着
・AMG3ピースホイールディスク同色塗装、ボルト新品交換
・AMGリアマフラー
・ボンネットのエンブレム交換
・タイヤ交換
・幌格納部分のトップシール交換及びコーキング
・ハードトップからの水漏れ修理
・ライセンスプレート交換、バルブをLED化
・ヘッドライトワイパーゴム交換
・フォグランプリペア
・フロントガラス交換
・ウエザーストリップ全交換
・メッキモール類リペア＆交換
・ナンバーステー取付
・右ドアミラー修理
・ヘッドライト交換（リペア物）
・バルブをLED化

なお重量のあるハードトップを外して確認はしていませんが、幌はダークブラウンでウインドウスクリーンは色褪せが多少ある程度との事です。

AMGの17ホイールはフロントが9J、リアが10Jですが、フェンダーとの干渉はありません。

タイヤはフロントが2012年43週製造の235/45R17で、リアが2012年29週製造の245/40R17ですが、6〜7分山程度あります。

全体的に状態は良く、左のセンターピラー付近のハードトップの装着部分に塗装の荒れがありますが、良く見なければ分からないレベルです。

◆インテリア
ボディカラーに合わせた、ブラウンを基調としたコーディネイトがされていますが、基本的にオリジナルを踏襲しています。

3連メーターの右側は、殆どの107がタコメーターであるのに対し、珍しくドイツ語表記のチェック機能的な物になっています。

外装と同じような期間でモデファイ＆リペアが行われていますが、内容は下記の通りです。

・W126用のエアバック付きウッドステアリングに交換（ワンオフ物）
・W210以降のウッドノブ
・シート交換（レカロ、表皮張替え）
・フロアマット（AMG)
・フロントガラス上バイザー付近の手直し＆リペア
・両サイドのピラー補修、清掃
・カーペット張り替え
・ドアポケットの補修、張替え
・ルームランプをLED化
・幌格納部分の内装の補修
・運転席内貼り修理
・ダッシュボードのレザーのめくれ補修
・エアコンのダイヤルステッカー張替え
・エアコンのクライメート交換
・ブロアモーター交換

前席のブラウンのオリジナルのシート2脚は保管してあり、擦れや破れはありませんが売却の際にはお付けしますとの事です。
なおオリジナルのステアリングやシフトノブはありません。

全体的に状態は良く、特筆すべき点はありませんが、エアコンのガスはシーズン毎にチャージした方が良いとの事です。

◆エンジン・整備関連
エンジンは107シリーズにしては軽いクランキングで掛かり、アイドリングは安定しています。
異音や異臭は無く、白煙等もありませんが、下回りにはオイル滲みが多少あります。

整備記録は現オーナー時のみとなりますが、下記の整備が行われています。

【エンジン関連】
・バルブシール交換
・ハイテンションコード交換
・タペットパッキン交換
・ブロバイホース交換
・オイルチューブ交換
・エンジンマウント交換
・アイドルプーリー交換
・クランクシール交換
・プーリー錆取り、塗装
・カップリングファン塗装
・シェラウド塗装
・ポンプ上のハウジングケースパッキン＆コンタクトホース交換
・サーモスタッド＆パッキン交換
・ラジエターロアーホース交換
・サブタンクホース交換
・ラジエーター交換
・フェールポンプ交換
・フェールポンプリレー交換
・フェールフィルター交換
・フェールホース交換
・エアコンガスチャージ

【駆動関連】
・ATフィルター交換
・ドレン交換
・オイルパンパッキン交換
・オイルパン清掃
・バルブボディ脱着清掃
・ATFオイル交換
・オベロンA620添加
・ATマウント交換
・パワステOH

【足回り関連】
・ショックアブソーバー交換（全輪）
・ショックブッシュ交換
・リアスタビライザーブッシュ交換
・ブレーキキャリパーOH(全輪）
・スタビライザーブッシュ交換
・リンク部分ブッシュ交換。
・スタビライザーボルト交換
・サブフレームブッシュ交換
・アッパーアームブッシュ交換
・ロアアームブッシュ交換
・左タイロッドアッセンブリー交換
・スプリングシム交換
・ABSセンサー交換
・ハブOH
・イン＆アウトのベアリング交換とグリス交換
・アライメント調整

ボディや内装のリペア＆モデファイを始めとして、機関関連の整備等は全て同じベンツ専門店にて行われており、その明細は全てあります。
ちなみにその明細の6年間の総額は約440万円になります。

◆オーナーさんより一言
この車はフルオリジナルの状態で購入しました。
スモークシルバーのボディカラーも気に入っていますし、AMGのパーツ類は全て本物を使用して仕上げています。

納得の仕上がりでとても気に入っていますが、他にも車が何台かあるため、時折コンディション維持のために乗る程度になってしまったため、欲しい方がおられればお譲りしたいと思います。

ただ特に売り急いではいませんし、そのまま乗り続けても構わないと思っています。

◆エンスーの杜取材担当者の私情インプレ
オーナーさんはメルセデスを数台お持ちです。
それぞれ味のある個体ですが、中でもこの107はオーナーさんの拘りが感じられる1台です。

AMG仕様にはなっていますが、スモークシルバーの落ち着いた色合いに合わせて、センス良く仕上げられています。

乗りながら数年掛けて仕上げて行ったモデファイやレストアのプロセスは画像で残っていますので、現車確認の際にご覧頂けると思います。

今では知名度が広まってディーラーからコンプリート物が販売される迄になりましたが、当時、AMGは「知る人ぞ知る」レベルで、ただでさえ高値の花だったSLに、更にAMGパーツを装着したメルセデスは垂涎の的でしたし、このスタイリングに憧れた方は多いと思います。

今ではネオクラッシックのジャンルになってしまい、価格も高騰しつつありますが、当時を彷彿させるこのAMG仕様の107、お探しの方はぜひご検討下さい。

なお今回、オーナーさんからは何台かご出品頂いていますが、他の車が売れた場合、こちらの掲載は取り下げるかもしれないとの事ですので、予めご了承下さい。

当車両は神奈川県にあります。
(個人情報保護の関係上、場所は現車確認をお申込み頂いた方だけにお教え致します)

またオーナーさんのお仕事の関係上、現車確認は基本的に土日でお願いしますが、平日でも応相談とさせて頂きます。

◆お問い合わせに際して
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの出品依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

・記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、見落とし等で現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。

・状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。

・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。
なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止と個人情報保護のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

・エンスーの杜のご利用が初めての方には、システムのご案内をメールにてお送りします。

◆購入される場合(オーナーさんの希望売却価格です)
・車両代金のみ　
※自動車税の未経過分の清算やリサイクル料の請求は致しません。
※車検切れのため、引き渡しの際は一時抹消渡しとさせて頂きます。
※個人売買のため、消費税は掛かりませんが、支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。また、 陸送等の手配は購入された方に行って頂きます。


【2019年5月16日追記】
ハードトップを外す機会がありましたので幌の状態を確認しました。
ダークブラウンのキャンバス地の状態は良好でしたが、ビニール地のスクリーンには曇りがあります。

なおオールペイントの際にハードトップを外さないで塗装されていたため、ハードトップを外すと未塗装部分がはっきりと残ってしまっています。
ちなみに未塗装部分はオリジナルカラーのスモークシルバーです。

またマスキング塗装されたフロントピラー部分の塗装が一部剥げかけています。