【メルセデスベンツSL（W113）について】
メルセデスベンツ300SL、190SLの後継モデルとして1963年にW113（縦目のSL）は登場しました。W113は230SLに始まり、250SL、280SLと続き、R107へバトンタッチします。
230SLは1963年にジュネーブショーでデビューします。当時の4ドアセダンのフロアを短縮し、SOHC直列6気筒エンジンを搭載、サーボ付きフロントディスクブレーキ採用、また軽量化のため、ボンネット、ドア、トランクリッドをアルミ製にしました。
サスペンションはフロントダブルウィッシュボーン、リヤスイングアクスルです。ソフトトップとは別にハードトップも用意され、さらにオートマチックやパワーステアリングも選択できました。
250SLは1967年から生産を開始します。新設計の2.5Lエンジンは街乗り重視のため、2.3Lよりトルクが向上しました。また、このモデルよりリヤディスクブレーキが採用されます。
280SLは1968年の生産開始です。排気量を2.8Lとし、170馬力を発生、ギア比の変更などにより、快適なGTカーとなりました。

【ご紹介する車両】
今回ご紹介する車両はメルセデスベンツ280SLの4速オートマチックミッション車です。現オーナーさんは約7年前に個人の方から購入します。ヤナセの前身であるウエスタン自動車ものです。
ボディカラーはホワイトですが元色は紺色、前オーナーさんのときに全塗装されたそうです。
現オーナーさんは購入後にエンジンOH、ヘッドライト、テールライトを新品と交換、幌を新品と張り替え、シート生地の張り替えを行なっています。
インジェクションは前オーナーさんの時にOHしているそうです。
売却理由は車庫整理のためです。

少しですが試乗させて頂きました。エンジンは軽くふき上がり、低速でのトルクもあるため、市街地で楽しく走らせることができました。もちろん高速道路でもOKとのことです。とても50年近く経っている車とは思えない、いい走りをします。
そして大きめのエキゾーストノートが車を操っている感があり、ワクワクした気持ちになりました。

【ボディ】
ボディに錆はなく、いいコンディションを維持されています。
塗装は紺からホワイトへ塗装、クリアもあり、きれいな状態です。
メッキパーツも輝きがあります。
この個体、ディーラー車（ウエスタン自動車）であるため、リヤナンバープレートを下から照らすライセンスプレートライトが装備されています。並行車にはありません。
幌は、キャンバス地で紺色、購入時に新品と張替えています。
ハードトップも良いコンディションでした。

【インテリア】
大変よいコンディションです。インパネパッドに割れはありません。
インパネ上部のウッドに割れはありませんが少し浮きがありました。
計器類は正常に作動していました。
オーディオはCDデッキがフロアに設置されています。電動式アンテナは可動しますのでラジオも聞くことができます。
ヒーター関係のノブは、よく欠けている個体がありますが全て残っています。
シートは張替えてありますのできれいな状態です。
クーラー付き、正常に作動していました。

【機関】
機関に不具合はありませんとお聞きしています。
エンジンは軽くふき上がりますので調子がいいと思いました。オートマチックのシフトショックもガクンとはせず、滑らかなシフトチェンジでした。

【足回り】
試乗しましたが特に不具合を感じませんでした。
タイヤサイズは、前後とも185/70HR14です。

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。