【W124について】
「最善か無か」というメルセデスが堅持してきた妥協を許さない哲学にもとづいて造られた最後のモデルがW124です。デビューは1985年、1995年まで生産されます。メルセデスの歴代のモデルで最も成功したモデルで実に250万台の生産累計台数が記録されています。
有名なジャーナリストの方が車のハンドリングや乗り心地がわからなくなるとW124に乗って箱根を一周するそうです。W124のハンドリングや乗り心地は世界のスタンダードというわけです。何か特別目立つ性能とか技術があるわけではないのですが、車としての完成度は非常に高く「80年代〜90年代を通して最高の車の一台」という評価は誰もが知るところです。
【ご紹介する車両】
今回ご紹介する車両はW124の中でもスポーツとエレガントさを両立させたE320クーペ(C124)です。当時、クーペの価格はセダンより200万弱高かったようです。確かにクーペは高級車というランクに入ります。欧米では需要が高かったそうですが、日本ではあまり人気がなく販売台数も伸びなかったそうです。しかし、今や希少なモデルとなります。
現オーナーさんは約5年前に広島のショップから購入します。遠く広島まで行ったのはポーラホワイトのE320クーペだったからとお聞きしました。ポーラホワイトは希少色だそうです。購入当時の走行距離が46,600km、現在56,658kmなので5年間で約7,000kmを走行、セカンドカー扱いだったので比較的少ない走行距離に収まっています。
以前所有していた車にはBMW6シリーズのクーペモデルがあるそうです。やはりクーペ好きなオーナーさんです。
E320クーペの購入の動機は「くるまにあ」とう雑誌に特集が組まれていて、それを読んだときに「なんてカッコイイ車だろう」思ったことだそうです。
しかし、3年前に一時抹消、なかなか乗らなくなってしまい、このまま置いておくのも車に取って可哀想だと思い始め、好きな方に引き継いでもらいたいということでエンスーの杜への掲載となりました。
【ボディ】
ポーラホワイトのツートンカラー、ボディ下が濃いカラーとなり、サッコプレートと呼ばれるプロテクターが付いています。サッコプレートは空力的な重心を下げて高速時のスタビリティを向上させる役目を負っています。なるほどと思わせるベンツの拘りでしょうか。
ボディは艶もあり、きれいなコンディションを保っています。
ガラス周りのスモークのモールディングに劣化はなく、きれいな状態でした。
ヘッドライトは社外品のHID、ポジションライトがLEDとなっています。LED化のため、電圧を見ているライト球切れ警告灯が点灯します。
サイドシグナルライトはクリアレンズに交換しています。
ウインドウガラスにはUV・IRカットフィルムが貼られています。フロントとサイドをクリアフィルム、リヤはスモークフィルムとなっています。
フロントバンパーのナンバープレート取り付け箇所に一箇所割れがありました。
リヤバンパーは2箇所の割れがありました。
アルミホイールは社外品の17インチホイールです。
タイヤサイズ:205/45R17
純正のアルミホイール(タイヤ付き)が4本ありますので欲しい方にはお付けします。
【インテリア】
きれいな状態を維持されていました。全てのシートは本革です。インストルメントパネルのウォールナットはヘアラインもなく、よい状態をキープしています。
運転席シートのサイドサポートに擦れはなく、よいコンディションです。もちろん助手席シート、リヤシートもよいコンディションでした。天井に垂れはありません。
ステアリングホイールとシフトノブはウッド製の社外品が付いています。どちらも純正品は残っていますので欲しい方にはお付けします。
ABペダルとフットレストにはブラバス製のパッドが取り付けてありました。
カロッツェリアのHDDナビが装備されています。
フロント右スピーカーから出力がないそうです。スピーカー本体ではなく、デッキの方の不良とお聞きしました。
エアコンはよく効くそうです。
【機関】
エンジンは直列6気筒DOHCエンジン、最高出力は225ps/5,500rpm、最大トルクは32.3kgm/3,750rpmを発生します。
トランスミッションは5速オートマチックです。
特に不具合はありません。
【足回り】
フロントサスペンションはストラット/コイルスプリング式、リヤサスペンションはマルチリンク/コイルスプリング式です。ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リヤがソリッドディスクです。
サスペンションのスプリングをRSスプリングに交換し、ローダウンしています。
特に不具合はありません。
【メンテナンス】
ヘッドライトスイッチを交換しています。
あとは特にないそうです。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。