山椒のように小粒でもピリッと辛いスマートです。
個性的なモデルばかりをラインナップしているスマートの中でも、このブラバスクーペはスポーツイメージが際立った存在でしょう。
軽自動車ほどのコンパクトな車体にターボチャージド700ccエンジンを搭載し、これをさらにブラバスの手によりチューンナップ・・・スペック表を眺めているだけでもワクワクしてしまいますね。
オーナー様は元々ノーマルのロードスタークーペを所有されていたそうですが、やはりトップモデルへの憧れを捨てきれずに乗り換えられました。
2台はまったく別物のように異なり、パワーアップされたエンジンや締め上げられたサスペンションはまるでスポーツカーのようだそうです。
その限界は非常に高く、情報誌などのインプレッションで見かけるように「何も起きず、限界が分からない」状態とのこと。
また、狭い道や渋滞の多い都内では小さな車体を生かしてすいすい走れるそうです。
◆◆外装◆◆
本当にコンパクトな車体です。
外装には樹脂製パーツが使われているところが多く、軽量化に一役買っていそうです。
ヘッドライト周辺からフロントバンパーまでのラインは、エクスクルーシブ標準のシルバーではなくベースグレードのブラックに変更されています。
前オーナー様の趣向による変更とのことですが、この方が渋くて格好良いですね。
フロント周りには勲章の飛び石傷が見られ、右リアフェンダーには擦り傷がありましたが、その他は綺麗な状態です。
キャンバストップとなっているルーフは色褪せや毛羽立ちも無く、きれいな状態です。
また、ライト類はナンバー灯も含めて全てLEDのホワイトバルブに交換済みで、ホイールのセンターキャップは特注のアルミ削りだしです。
◆◆内装◆◆
ブラック、そして金属の放つシルバーのツートーンで揃えられた、とてもスポーティーなインテリアです。
ベースグレードでは玩具の様な内張りやダッシュボードにはレザーが貼られ、ステッチが入ったそれは豪華仕様となっています。
とはいえシフトノブやメーターはスマートらしい可愛らしさを残しており、大人が本気で遊べる玩具とえいば分かりやすいでしょうか。
使用感も少なく、とても綺麗なコンディションを維持されています。
なお、標準ではなぜかベースグレードと同じ物が使われているステアリングは、ブラバスに交換されています。
◆◆機関◆◆
900kgを切る車体に100馬力を超えるエンジン、そしてフロント205にリア225の扁平タイヤ、それはもうスポーツカーでしょう。
しかし、チューニングカーほどの無理はしていませんし、もちろん車への負担も考えられているようで、トラブルは全く無いそうです。
車検も含めてスマートの専門店に任せられているそうですが、特にメンテナンスが必要なところも言われていないとのこと。
また、特筆すべきは省燃費性能で、市街地は約14km/l、高速道路ならば20km/lは記録しているそうです。
◆◆同乗走行◆◆
オーナー様のご厚意により、助手席での同乗走行をさせていただきました。
走り出してすぐに感じたのは、思っていたよりもサスペンションが固められていることでしょう。
フロントが軽いこともありますが、シュッシュッと軽快な動きが感じられます。
操作系はスポーツカーほどシビアではなく、ある程度のあそびがありますから身構える必要は無いでしょう。
ミッションの変速スピードを気にされる人も多いと思いますが、普通のマニュアルミッションでギアを傷めないように気遣ってアクセル操作すると驚くほどスムーズで速いです。
その他、走行中に気になるところはありませんでした。
◆◆取材を終えて◆◆
壊れなくて、燃費が良く、税金も安い!
ちょっとしたスポーツテイストを楽しむためのセカンドカーとして、最高の車ですね。
気軽にオープンでのドライブも味わえますし、大人の遊び道具としていかがでしょうか?
なお、リサイクル券\13,280の全額負担と、自動車税\29,500の月割り負担をお願いいたします。
また、現在も使用されているため、走行距離が若干伸びることがあります。
保管場所 東京都