AMGによる3.6リッターチューンドエンジンが搭載されたG36の5ドアロングです。
C36やE36にも搭載された名機とうたわれた直6エンジンは、基本スペックは変わらないものの、重い車重に対応するため、トルク重視の特性に味付けがなされているそうです。
95〜97年のわずかな期間に輸入され、台数の少ないここ日本では希少なモデルです。
AMGジャパンデリバリーのこちらのG36、距離110000km程でH22年9月に個人売買にて購入されました。 現オーナーさんで4代目と見ています。 オリジナルから外装を中心に2005年以降のパーツが装備され、いわゆる05仕様としているのが特徴です。
その仕様を挙げていきます。
【エクステリア】
AMG FRオーバーフェンダー
ウィンカー付きドアミラー(2005年以降の純正)
テールランプ(2007年以降の純正LED)
バイキセノンヘッドライト(2007年以降の純正)
ピラーカバー(2005年以降の純正)
ワイパーアーム ブレード(2005年以降の純正)
ドアバイザー4箇所(純正)
メッキドアノブカバー
PIAA製フォグ
ヒッチメンバー(ブリンク製)
外装は非常にキレイ、目立ったキズもなく、ツヤも申し分ありません。 基本はオリジナル塗装ですが、記録によると2007年に飛石により、フロントマスク周り・ボンネット・ルーフは再塗装しているようです。 オリジナルのグリルガード(メッキ)は取り外していますが、取り付け金具ともに保管していますので、お付け致します。 保管は屋根付き車庫です。
【インテリア】
ウッドコンビハンドル(小径タイプ)
AMGシフトノブ
AMGペダル
ウッドサイドブレーキレバー
ハイマウントストップランプ
内装もキレイに保たれています。 レザーシートも擦れやシワもなく、丁寧に扱われているのが見て取れます。 電動の動作は助手席のヘッドレストの上下動のみ不動ですが、それ以外の動作は正常、シートヒーターも問題なしです。 ウッドパネルもヒビや割れは現れておらず良好です。 その他天井やダッシュなど問題になるような箇所は見られませんでした。 禁煙車で臭いもありません。
【足回り】
GWJサスペンション(ダンパー スプリング変更)
AMG 18インチアルミ
AMG 6ポッドキャリパー ドリルドローター
ブレーキが強化された事で、重い車重をしっかりと受け止めます。
サスペンション変更により車高は低められています。
機関も不具合はありません。 エンジン・ミッションとも好調です。
メンテはこれまでもしっかり行われてきています。 まずは、現オーナーさんが行った内容です。
【平成22年10月】
エンジン異音各部点検
タイミングチェーンタイトナー・エンドピース交換
バルブリフター24個交換
ヘッドフロントコの字シール交換
ラジエター交換
ファンカップリング交換
足回り各部点検
各配線 リレー センサー類点検・修理
エアパイプライン交換 他
【平成23年1月】
エンジンオイル漏れ修理
シリンダーヘッドガスケット交換
シリンダーヘッド面研
シリンダーヘッドOHキット交換
バルブ擦り合わせ
バルブシール交換
エキマニ溶接修理
フューエルポンプリレー交換
オーバープロテクションリレー交換
スライディングルーフ調整 他
【平成23年5月】
ドライブベルト交換
ウォーターポンププーリークリーニング 他
オイル漏れの対策はしましたが、現在も若干の滲みはあるそうです。
過去にはインジェクターOH、ステアリングリンケージ交換、その他消耗品は逐一交換、また、ミッションは約5年前にOHしていると聞いています。
記録簿は平成11年〜19年までのものが保管されていますので、その間の整備内容は確認いただけます。
エンジンのモディファイは加えていませんが、マフラーはイーグルテック製の左右4本出しに変更しています。 車検用に消音テールエンド(スチール製)がありますので、音量対策に用います。
ワイドフェンダーによる車幅とダウンサスによる車高の変更は公認を取得しているとの事です。
オーディオはフルナカミチ、ラゲッジルームにはマッキントッシュのパワーアンプ、ウーハーを備えます。
ナビはカロッツェリアのHDDです。
ETC レーダー探知機もこのままお付け致します。
エアコンも問題なく効きます。
サンルーフも正常に動作します。
リサイクル券(15370円)と自動車税の月割りはご負担をお願いいたします。
ロングボディとオーバーフェンダーにより迫力を感じます。 また、高年式パーツを用いる事で、1世代新しい雰囲気を醸し出しており、高級感も増している印象です。 ゲレンデは2台目とオーナーさん、以前はG320に乗っていたそうで、重量級のゲレンデに対しパワー不足を感じての乗り換えでした。 結果、そこはさすがAMGチューンエンジン、パワーの差は明らかで、シャープに吹け上がるエンジン特性も楽しめるそうです。 また、パワーと同時にブレーキの容量不足も気になっていたようで、それもこのG36では6ポッドの強力なストッピングパワーにより解消しました。 少しの距離でしたが、同乗体験させて頂きました。 乗り込むとまずその剛性の高さがドアを閉めた段階から感じられます。 高いアイポイントは見切りがよく、コーナーの把握がしやすいです。 直線で踏み込んで頂きましたが、エンジンはスムース、回転の上昇にともない車重を感じさせない加速が手に入ります。 サイド4本出しのマフラーの存在も十分に感じました。 変更している足回りは若干固めではありますが、突き上げるような事はなく、締まった印象です。 購入時にはすでに05仕様となっており、またコンディションの良さも手伝って購入を決めましたが、車庫が離れている事もあり、全く乗る機会に恵まれずに売却の運びとなりました。 これまでも代々大事に扱われてきたのが見て取れるG36、希少なモデルをコンディション重視で選ばれる方に最適なモデルと見ました。
実車は埼玉県川越市にあります。