★オースチン　ヒーレー　スプライト MK3に関して
初代MK1は通称「フロッグアイ（日本ではカニ目）」と呼ばれて親しまれましたが、Mk2からはMGミジェットと兄弟車としてよりスポーティーなスタイルに生まれ変わりました。
1964年に発表されたMk3は巻き上げ式のサイドウィンドウ、ロック可能なドアハンドル、ダッシュボードが変更され、エンジンもパワーアップされました。
搭載される直列4気筒OHVエンジンは、SUのツインキャブレターにより1098ccの排気量から最高出力60PS/5750rpm、最大トルク8.55kgm/3250rpmを発揮し、4速MTにより最高速度145km/hに達しました。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーンでリアが半楕円リーフ、ブレーキはフロントがディスクでリアがドラムです。

■当車について
1994年国内登録の中古並行車で現オーナーは2014年12月に購入、その時すでに趣味の車としては十分整備されていて錆ひとつない状態でしたが、さらにライトウエイトスポーツ専門修理業者に持ち込んで点検整備を行い、日常使いにも支障が無い様に仕上げているそうです。
60馬力と非力ながら思いのほか走りが良く圏央道・中央高速を使って長野を往復してもスピードを控えめにしていれば不満はないとの事でした。
前オーナーさんが購入した際はすでにエンジンオーバーホール、ベルト類、プラグ、ホース類の交換がされていたそうで、記録はありませんが全塗装もこれらに合わせて行われた様子です。
前オーナーは完全車庫保管していましたが現オーナーも屋内ガレージでボディーカバーをかけて保管していて雨天時は使用していません。

■エクステリア
ボディカラーは多少クリーム掛かったオールドイングリッシュホワイトです。
先々代のオーナー所有時に、エンジンを降ろして、ドンガラ状態からオールペイントされており、メッキ類を含め状態は良好です。

タイヤは155SR13、山はありますが1989年製でショルダー部分にヒビがあるため、交換した方が乗り心地が良くなると思います。

夏場に有難い三角窓は問題無く開閉します。

ビニール製の幌は縮みや擦れは無く、スクリーンの透明感もありますが、現代のオープンカーの様に防水は完璧では無い事をご承知下さい。

またトノーカバーもありますので、冬場のオープン走行には最適です。

全体的に状態は良好で、錆は下回りを含めて殆どありません。ただ良く見ると下記の点が挙げられます。
・右ドアガラスの縦傷（砂埃がウエザーストリップに溜まった状態でウインドウを上下する事により出来る傷）
・右のヘッドライト付近及び右フロントフェンダーにある塗装の軽いクラック
・右のワイパーの付け根部分にコーキングあるいはコンクリートのような物が付着している
・リアのナンバープレート付近にあるステッカー跡（オールペイントの際にステッカーを剥がさないまま塗装されたようで、剥がされた現在では以前の塗装の色がそこだけ残ってしまっています）

■インテリア
ETCとハザードのスイッチが増設されている以外は、オリジナルの状態に仕上がっており、状態は良好です。

メーターはマイル表示で、走行距離は確証が無いため、参考値です。
オリジナルのステアリングのセンター部分にヤレがあります。

スイッチ類は全て正常に作動します。

ヒーターは良く効くそうですが、何もしなくとも多少なりとも温風が出て来るとの事で、夏場は暑く感じるかもしれません。

シートはスライドしますので、大柄の人でも調整は可能です。

■エンジン・整備関連
エンジンはチョークを引いてスタートさせて10分程度は暖気が必要との事です。
撮影時はチョークを引かずにエンジンを始動したため、最初は回転が多少低く、ばらついていましたが暖まって来ると安定していました。

エンジンルームはきれいで、コード類も整った配線がされています。

現オーナーが行った整備の記録の中から主なものを抜粋すると、
・クラッチ交換
・エンジンマウント交換
・デフオイル漏れ分解、修理
・フロントブレーキパッド交換
・左リアハブベアリング交換
以上となります。

若干エンジンオイルの滲みがありますが、問題になる程度ではないそうです。

■オーナーさんより一言
オープンスタイルはとても端正で、英国車らしさに溢れていると思いますし、この時代の車は構造がシンプルで、エンジンルームもついいじりたくなる雰囲気があります。

オープンにして風を切りながらエンジンの回転を上げて、引っ張って変速して行く快感、ノーズがすっと回頭する爽快さは格別です。
夏の暑い時期を除けば、楽しめるシーズンは意外に多く、良く効くヒーターで冬場でも楽しめます。

飽きの来ないこの色も気に入っています。

現在、新たに購入予定の車があり、車庫事情もあるため、非常に悩みましたが思い切って手放す事にしました。
次のオーナーさんが大事にしてくれると嬉しいです。

■エンスーの杜取材担当者の私情インプレ
カニ目に端を発するこの車はコンパクトで取り回しが良くブリティッシュライトウエイトスポーツらしい一台です。

オープン時はフルオープンとトノカバーを被せた冬季用のオープンと、ソフトトップの両方のスタイルが楽しめます。

ちなみに、この時代の車の購入にあたっては、程度を重視すべきだと思います。
特にボディの状態の良く無い安い個体を購入して仕上げるとなると、あっと言う間に購入価格以上の修理費が掛かってしまいます。

整備先からも程度が良いとお墨付きももらっているようですので、MGミジェットと比較して、タマ数の少ないこのヒーレースプライト、お探しの方はご検討下さい。

当車両は神奈川県にあります。
(個人情報保護の関係上、場所は現車確認をお申込み頂いた方だけにお教え致します)

■お問い合わせに際して
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの出品依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

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なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止と個人情報保護のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

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■購入される場合(オーナーさんの希望売却価格です)
・車両代金　
・自動車税(39,600円)を、購入月の翌月より3月までの未経過分の清算をお願いします。
※リサイクル料は未預託です。
※ 個人売買のため、消費税は掛かりませんが、支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。また、 陸送等の手配は購入された方に行って頂きます。