アルファロメオ2600ツーリングスパイダー 1964年式です。
「カロッツェリア ツーリング製のツープラスツーのオープンボディー」
ツーリングの歴史は1926年に始まる。スーパーレッジェーラのボディー構造で特許を取得したことに端を発する。それは非常に軽量でフレキシブルな構造であった。最初のランボルギーニである1963年の350GTもツーリング製だった。更に、フェラーリも212や340をベースにしたモデルをオーダーした。又、アストン マーチンDB4やマセラッティー3500GTも同じ時代のツーリング製ボディーのためアルファロメオ2600スパイダーとのデザイン的な共通点が多く確認できる。
アルミ製ブロックとヘッドを採用し、147psを発生するツインカム6気筒エンジンを搭載。
フロントとリアにコイルスプリングを組み合わせ、テレス子ピックダンパーにサーボアシストディスクブレーキ、5速のマニュアルギヤボックスを装備して最高速度はカタログデータ200kmをマークした。
新車時の価格は丁度ジュリエッタ スパイダーが2台分程と高価であった。そのせいかセレブ御用達として1963年ブリジットバルドー主演「軽蔑Le Mepris」や2002年アルパチーノ主演「シモーヌS1MONE」等、複数の映画に起用されている。男女問わず大人の色気を引き出すファッションアイテムという面も有ると言えるだろう。」
モノの本でこのように紹介されている、このアルファは、取材に伺ったときに未だ色褪せないスポーティさを醸し出しながら静かにたたずんでいました。
全生産台数2255台の希少車で、そのうち日本に有るのは某博物館所蔵を含む2台程だそうです。
今回出品のこのお車は、オーナーが12年前の平成17年に輸入、国内初登録されたものです。
【外観】
8年前にボディーのレストアが行われた柔らかな赤色ボディ。本当のアルファレッドがこの色だそうです。
(現在の車の赤より朱色に近い感じです。)
幌には少々劣化があるようでしたが、リヤのクリヤー部分にはひび割れなどなく実用上の問題はなさそうでした。
ホイールがオリジナルのスチールホイールからワイヤーホイールに換装されています。
(オリジナルのホイールセット、センターキャップは付属します。)
【内装】
シートは破れやひび割れなどなくきれいな状態です。
ダッシュボードには補修跡もあるようでしたが丁寧に手を掛けて直してあるという印象でした。
【エンジンミッション】
ウェーバー製ツインチョークキャブレターが3連で換装されています。(オリジナルのソレックスは付属します。)
10年前にエンジンミッションのオーバーホールをメルセデスSL300やBMW507などを手掛けるスペシャルショップで施工。オーバーホール後の走行距離は1万km以内。
ピストンはオーダーメードのジュラルミン削り出しの高級な品が使用されています。
【その他】
オーナー様が12年間、手を掛けながら大切に乗ってこられた車です。
しっかりとした各部のメンテナンスを経て現在の好調さを保っている車だと感じました。
この車がこのような形で売りに出ることは今後、二度と無いと思います。
お車は埼玉県にあります。
個人の為消費税はいりませんが月割りの自動車税とリサイクル料のご負担をお願いいたします。