1963年にジュリエッタスプリントの後継モデルとして登場したのがジュリアスプリントGTです。カロッツェリア・ベルトーネのチーフデザイナーであったジョルジェット・
ジウジアーロによってデザインされたクーペは曲線で構成されるボディラインと "段付き"と呼ばれるフロント・エンドが特徴です。1965年にはジュリアスプリントGTヴェローチェ(イタリア語で速い)が
スプリントGTのハイ・パフォーマンス・モデルとして登場します。
エンジンは水冷直列4気筒の2バルブツインカムエンジン、 2基のツインチョークキャブレタによって109PS(グロス)の出力を発生します。
ミッションはフルシンクロの5速です。
ブレーキはサーボ付き4輪ディスクブレーキを採用、 サスペンションにはフロント・ダブル・ウィッシュボーン、リア・リジットアクスルを採用し、
官能的なエンジンとともにスポーティな走りを魅せます。
ジュリアのエンジンは1300、1600、1750、2000がありましたが、実際にジュリアスプリント(クーペ)と呼ばれていたのは1600のジュリアスプリントGTとジュリアスプリントGTVのみです。他のエンジンを搭載したモデルは1750GTV、2000GTV、そしてジュリアスプリントの廉価版であるGT1600Jr.(ジュニア)、GT1300Jr.と呼ばれます。
今回ご紹介しますモデルはアルファロメオジュリアスプリントGTベローチェです。オーナーさんは昨年旧車専門ショップで購入されます。今回車庫整理のため、エンスーの杜へ掲載となりました。
ボディは一度レストア・全塗装されていると思います。錆やくさりなどは見当たりませんでした。ボンネットはカーボン製となっています(ノーマルのボンネットあります)。バンパーはレス仕様となっていますがノーマルのバンパーあります。ホイールはワタナベマグホイールを履いています。ノーマルのアルミホイールもあります。
インテリアは良いコンディションだと思います。インストルメントパネルに割れなどありませんでした。ウッドパネルは張り直してあります。後付けでレーステック製の3連メーター(水温、油圧、油温計)、インパネセンターには「Edelbrock」製の空燃比モニターが装着されていました。シート関係も良いコンディションです。シートベルトは4点式、ステアリングホイールはナルディ製のものが装着されていました。4点式ロールゲージはボルトで取り付けられています。
エンジンは2000ccエンジン(リビルトエンジン)に換装されています。カムシャフトは288°、ASSO製ピストンを使用しています。キャブレターはウェーバー製45Φ、フライホイールは戸田製、タコ足・マフラーはGTA用のものを装着しています。ラジエターとオイルクーラーは一体式、これもGTA用です。
トランスミッションはオーバーホールしています。オーバーホール後の走行距離は500km以内だそうです。
ちなみにエンジン換装後の走行距離は3,000km以内です。
機関的な不具合はありませんがエンジンオイルのにじみが多少あります。
屋根付き車庫に保管しています。
車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。