アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリントは1954年のトリノ・ショーで発表されました。
1.3リッターのエンジンを搭載し、小さなジュリア(ジュリアの妹)と言う意味で「ジュリエッタ」と名づけられました。
1956年にはパワーアップしたスプリント・ヴェローチェが追加され、さらにスペシャルモデルとしてジュリエッタSZとジュリエッタSSがあります。
ジュリエッタ・スパイダーは、ピニンファリーナデザインの美しいボディを纏って1955年に登場しました。そのコンパクトさは好評で、映画にも多数登場しました。
当初はクーペ同様に1300ccエンジンでしたが、次第にパワーアップし、ジュリエッタがジュリアにモデルチェンジしたのちもジュリア・スパイダーと改名して1965年まで存続しました。
今回ご紹介する車両はアルファロメオ・ジュリア・スパイダー1600です。ジュリエッタ・スパイダーと外観の大きな違いはボンネット上のエアスクープです。カルフォルニアの並行車となります。
現オーナーさんは約4年前に個人売買で購入します。前オーナーさんはオペラ歌手だったそうです。現オーナーさんはアルファロメオ好きなの方で、ジュリアスーパー、スパイダーベローチェ、164クワドリフォリオなどを乗り継いでいる方です。
ボディはいい状態だと思いました。若干の錆は見られるもののサイドシルなどはしっかりしており、運転席・助手席のフロアもきれいにビートが残っていましたので、一度はしっかりボディのレストアが施されている車両だと思います。
少し残念なのがボデーフロント部の凹みです。おそらく駐車場などでパーキングブレーキがあまく前へ勝手に動き出し、壁などに当たってできた凹みのようです。アルファの象徴となる盾が少し変形しています。オーナーさんは修理する予定だったのですが部品(盾)が入らずそのままとなってしまったそうです。それから左ドアのウインドーガラスに少しガタがあります。
内装もいい状態です。シートは張り替えてありますし、フロアカーペットはオーダーで製作されています。フロアカーペットとフロアボディの間には防音材もありました。しっかり手が入っているというがわかります。
現在、タコメーターは不動です。オーディオはCDデッキが装備され、左右のドアにスピーカーが装備されています。
ステアリングホイールはナルディに交換してあります。純正のステアリングホイールもありますのでお付けします。
機関は良好だそうです。
メンテナンスの履歴は以下のとおりです。
1997/7
エンジンヘッドバルブのOH、デファレンシャルオイルシール交換、ウオーターポンプ交換、ブレーキマスターシリンダー交換、
クロスジョイントAssy交換、フロントウインドーゴムパッキング交換、位置修正
1998/12
国産のオルタネータに交換、足周りのブッシュ交換、トランスミッションのシンクロ/ベアリング交換
1999/4
ステアリングのタイロッド交換
1999/11
ワイパーモーター修理(ミニクーパー用を加工)
2000/8
エンジンのオイルフィラーに排気パイプ追加
その他
・シリコンのプラグコード
・フルトラ化
付属品としてホイールキャップが4個、トランクキャリア、ブレーキホースなどがありますので購入された方にお譲りします。
幌はジャーマンというドイツの布地となっており、大変きれいな状態です。リヤウインドーに曇りはありませんでした。ほとんど使用したことがないそうです。
本当はずっと所有していたかったのですが諸事情により手放されることになりましたのでぜひ大切にしていただける方を希望しています。
屋根付き車庫に保管、雨天時未使用です。車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。